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2004/01/14 21:33:00 更新


米Intel、Itanium 2の32ビットソフト処理速度を向上するソフトを発表

米Intelは、WindowsベースのItanium 2システムで、32ビットアプリの処理速度を向上する「IA-32 EL」をリリースした。

 米Intelは1月13日、WindowsベースのItanium 2システムにおいて、32ビットアプリケーションの処理速度を向上するソフトウェア「IA-32 Execution Layer(IA-32 EL)」を発表した。

 IA-32 ELは、IA-32プロセッサ向けに書かれたプログラムコードをItaniumのネイティブコードに変換して実行する。Itaniumプロセッサには、初代の「Merced」(コードネーム)から、IA-32プログラムを実行する専用回路が組み込まれているが、XeonなどIA-32プロセッサの動作速度が急速に向上する中で、相対的に低速となり、Itanium搭載システムにおいて32ビットプログラムを実行する上で問題視されていた。IA-32 ELを利用すると、Itanium上のIA-32専用回路を使わず、ソフトウェアのみでIA-32プログラムを実行する。このため、Itaniumプロセッサの処理速度の向上に比例して、IA-32プログラムの処理速度も向上する。

 IA-32 ELは、Windows Server 2003 Enterprise Edition(Itanium対応版)およびWindows Server 2003 Datacenter Edition(Itanium対応版)、Windows XP 64ビット版に対応する。IA-32 ELは、マイクロソフトのWebサイトからダウンロード可能なほか、2004年後半にリリース予定の、Windows Server 2003 Service Pack 1に同梱する予定としている。

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