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2004/01/25 15:07:00 更新


OracleがサンディエゴのAppsWorldで「真のスイート」をアピールへ

米Oracleは、「真のスイート」を支えるアーキテクチャを「Information Architecuture」と呼んでいるが、米国時間1月27日から本格的に開幕する「Oracle AppsWorld 2004 San Diego」では、改めてその優位性が強調されるという。

 「昨日ハンバーガーが幾つ売れたのかさえ分かっていない」── かつてOracleのラリー・エリソン氏は、大手ハンバーガーチェーンのCEOをそう皮肉った。経営者失格の烙印を押された本人の怒りは収まらず、ひと騒動あったが、歯に衣着せぬエリソンCEOらしいエピソードだ。

 事の真偽はともかく、データがばらばらに格納され、情報としての質が高められていない企業では、経営の舵取りはもちろんのこと、原材料の調達といった日々の業務も効率的に行えないということを彼は言いたかったのだろう。

 Oracleのビジネスアプリケーションである「Oracle E-Business Suite」は、スケーラビリティが自慢のOracleデータベースを核とし、アプリケーション群が生み出すデータすべてをシングルインスタンスで管理する。つまり、世界中の顧客やサプライヤーの情報すべてを1つのデータベースに格納することができるわけだ。

 情報は一元的に管理されているため、わざわざ統合(データウェアハウスを構築)する必要がないし、Oracleデータベースにはビジネスインテリジェンス(BI)の機能も統合されているので、質の高い情報にリアルタイムでアクセスできる。ライバルであるSAPやPeopleSoftのアプローチとは、大きく異なるところで、Oracleは「E-Business Suiteこそ、真のスイートだ」とする。

 Oracleは、「真のスイート」を支えるアーキテクチャを「Information Architecuture」と呼んでいるが、米国時間1月26日からカリフォルニア州サンディエゴで行われる「Oracle AppsWorld 2004 San Diego」では、改めてその優位性が強調されるという。

 E-Business Suiteの年次カンファレンス、AppsWorldは、この数年、サンディエゴでの開催が続いている。同地は、カリフォルニア州の南端に位置し、メキシコ国境までわずか30キロ足らず。眩しい太陽の光と青い空が広がるが、海流と地形のおかけで1年を通じて過ごしやすいリゾート地だ。海岸はどこまでもヨットハーバーが続くほか、西海岸有数の海軍基地も置かれている。昨年のルイヴィトン・カップ(アメリカズ・カップ挑戦艇を決めるヨットレース)で決勝まで駒を進めたエリソン氏にとっても、ふさわしい開催地ともいえそうだ。

 昨年はニュージーランドから衛星中継で基調講演を行ったエリソン氏だが、今年は1万2000人のユーザーやパートナーらに直接メッセージを伝える。先ごろ会長に就任したジェフ・ヘンリーCFOや、やはりプレジデントに昇格したばかりのチャック・フィリップス氏も初日に基調講演を行う。ブレークアウトセッションも200を超え、これまでの規模を大きく上回るという。

 E-Business Suiteのメジャーバージョンアップはないものの、日本国内でもにわかに脚光を浴びているRFID(無線ICタグ)への対応がトピックの一つとして注目される。

 米国では「RFIDバブルは崩壊した」ともいわれ、その勢いは削がれた印象がある。昨年夏、世界最大の小売り業者であるWal-Martが、いわゆる「スマートシェルフ」の実証実験を中止したほか、アパレルのBenettonも無線ICタグを商品に付ける計画を後退させたからだ。しかし、どちらもプライバシー保護団体の非難に配慮したもので、製造分野や物流全般では着々とその応用が進んでいるという。RFIDによってトレーサビリティが高まれば、顧客らはさらに強力な武器を手に入れられるに違いない。

[浅井英二,ITmedia]

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