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2004/02/13 15:50:00 更新


SourceForge.jp、プロジェクトWebサーバがクラックされる

SourceForge.jpは2月13日、PHPスクリプトの脆弱性を突かれ、Webサーバの権限でいくつかのコマンドを実行されたことを発表した。

 SourceForge.jpは2月13日、2004年1月21日にSourceForge.jpでホスティングしているプロジェクトが設置していたPHPスクリプトの脆弱性を突かれ、Webサーバの権限でいくつかのコマンドを実行されたことを発表した。当該プロジェクトのWebページは現在停止している。

事態の経過

 2004年1月21日に当該プロジェクトのPHPスクリプトの脆弱性を突かれ始め、同23日には、当該プロジェクトのWebページのうち一部が改竄された。2月3日に、SourceForge.jpに改竄の連絡があり、すぐにWebページは閉鎖されている。

 当該プロジェクトはxoopsというPHPで記述されたCMS(Content ManagementSystem)ソフトでWebページを構築していた。同システムはモジュール構造をとっているが、このモジュールのひとつ「Agenda-X」が、今回の脆弱性の原因であるとしている。

 この脆弱性により、攻撃者は対象サーバで任意のコマンドを実行可能となり、プロジェクトWebサーバの環境変数やいくつかの設定ファイルなどが取得されたほか、いくつかのプロジェクトのディレクトリを走査された。

 しかし、サーバシステムの管理上重要なデータの流出や、他のページの改竄は確認されていないほか、SourceForge.jpのシステム本体とは切り離されているため、各種ユーザー情報やプロジェクトの情報の流出はないという。

今後の対応

 当該プロジェクトのWebページに関しては、当面運用停止措置を取ることになった。しかし、他のプロジェクトの利便性を考慮し、プロジェクトWebサーバ自体は停止しないという。

 また、PHPはsafe_modeで動作させることになったほか、ユーザーにとって必要のないファイルにはアクセスできないよう、アクセス権が設定された。

関連リンク
▼SourceForge.jp

[西尾泰三,ITmedia]

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