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2004/02/19 20:16:00 更新


SSL-VPNとマトリクス認証の連携に向けF5ネットワークスとシー・エス・イーが協業

F5ネットワークスとシー・エス・イーは、SSL-VPNアプライアンス「FirePass」とマトリクス認証製品「SECUREMATRIX」の連携ソリューションに向けて協業する。

 F5ネットワークスジャパンとシー・エス・イーは2月19日、SSL-VPNの認証に関して協業することを発表した。F5ネットワークスのSSL-VPNアプライアンス「FirePass」に、シー・エス・イーが提供するマトリクス認証製品「SECUREMATRIX」を組み合わせることにより、より安全なリモートアクセスを可能にするという。

 SSL-VPNは、手元にWebブラウザさえあれば、どこからでも社内のリソースに安全にアクセスできる点が特徴だ。ただこれは、逆を返せば、誰でもアクセスできる可能性があるということでもある。したがって、最初の本人認証を確実に行うことが重要だ。

 この認証強度を高めるため、IDとパスワードの組み合わせ以外に、トークンを用いたワンタイムパスワードやUSBキー、ICカードや電子証明書など、さまざまな方法が提供されている。だがこれらの手段では、専用機器を導入する必要があるほか、場合によってはクライアント側で何らかの設定を行う必要があり、せっかくのSSL-VPNのメリットが損なわれかねない。

 シー・エス・イーのSECUREMATRIXは、こういった問題を解決する認証システムだ。イメージとワンタイムパスワードを組み合わせる「PassLogic方式」を採用しており、クライアント側の環境に左右されることなく、安全な認証を実現するという。

 両社は、FirePassにSECUREMATRIXを組み合わせることによって、SSL-VPNの利便性と柔軟性を損なうことなく、より安全なリモートアクセス環境を構築できるとしている。既に、RADISUを利用したFirePassとSECUREMATRIXの連携については検証作業を完了。今後は、SECUREMATRIXでのワンタイムパスワード入手とFirePassのログインを連動させるシングルサインオンの実現に向け、共同開発を進めていくという。

 なお両社は2月24日、この連携ソリューションについて紹介する「SSL VPN環境構築テクニカルセミナー」を開催し、実機を使ったデモンストレーションを行う予定だ。

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▼F5ネットワークス
▼シー・エス・イー

[ITmedia]

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