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2004/02/26 22:44:00 更新


「セキュリティ業界の声をひとつに」、米国で業界団体CSIAが発足

セキュリティ関連企業12社が発起人となって、サイバーセキュリティに特化した業界団体「Cyber Security Industry Alliance(CSIA)」が設立された。

 米Network AssociatesやSymantec、RSA Securityなどセキュリティ関連企業12社が発起人となり、サイバーセキュリティに特化した非営利の業界団体「Cyber Security Industry Alliance(CSIA)」の設立が発表された。

 2月25日、RSA Conference 2004の会場で行われた発表会には、まず、RSAセキュリティの会長兼CEOのアート・コビエロ氏が登場。基調講演でも述べた「いよいよあなたたちの時代が来た」という言葉を繰り返し、セキュリティ業界が数百億ドル規模にまで大きく成長していることを指摘した。その上で、「来たる革新的なインターネットは信頼なしにはあり得ない。われわれは声をひとつにして、その信頼を提供していく」と述べている。

 CSIAの発起人企業には、下記にまとめた12社が名を連ねている。事務局長に就任したのは、元大統領補佐官で国土安全保障委員会特別調査官も務めたポール・カーツ氏だ。

 カーツ氏は「CSIAには不正侵入検知・防御やVPN、認証、ポリシー準拠、さらにはマネージドサービスまで、サイバーセキュリティにおける重要な分野を代表する企業がそろった」と語り、これらの企業が力をあわせることによって、クリティカルな存在となったITインフラの潜在能力を引き出すことができると述べた。

カーツ氏

業界の声を集約することの重要性を強調したカーツ氏

 「ITインフラの革新は安全なものでなければならない。それもあらゆるプラットフォームにまたがり、悪意ある活動を押さえ込みながら、ユーザーにとって使いやすく、透過的なものでなくてはならない」(カーツ氏)。

 そもそもカーツ氏によると、これまで政府とベンダーが政策に関して方向を探ろうにも、それぞれ個別に話し合いを持つ必要があった。しかしCSIAという形で業界の声を集約することにより、サイバーセキュリティに関する共通の明確な方向性を打ち出すことができる。

 CSIAでは今後、セキュリティに関する政策への提言と教育、標準作成、啓蒙活動という4つの領域に力を注いでいく。今後3カ月をめどにCSIAとしての提案をまとめるほか、ベストプラクティスに基づく標準のサポート、高等教育機関と協力しての(米国でも不足しているという)人材育成といった活動を進める方針だ。米国内のみならず、EUやITU、OECDといった国際組織とも連携し、国際的な取り組みを行うという。

 「われわれは完全にサイバーセキュリティにフォーカスし、将来の情報インフラに関する重大な方向性を作り上げていく」(カーツ氏)。これはひいては、プライバシー問題にも寄与するし、一般コンシューマーや企業、企業内のユーザー、そして政府にメリットをもたらすという。


CSIA設立企業

BindView、Check Point Software Technologies、Computer Associates、Entrust、Internet Security Systems、NetScreen Technologies、Network Associates、PGP Corporation、Qualys、RSA Security、Secure Computing、Symantec

関連リンク
▼CSIA
▼RSA Conference 2004

[高橋睦美,ITmedia]

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