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2004/03/02 19:13:00 更新


日商エレ、量子暗号鍵配信技術を使ったVPN用暗号化装置を販売

日商エレは、米MagiQの量子暗号鍵配信技術を利用したVPN暗号化装置「Navajo」を3月から販売すると発表した。

 日商エレクトロニクス(日商エレ)は3月2日、米MagiQ Technologiesの量子暗号鍵配信技術を利用したVPN暗号化装置「Navajo」を3月から販売すると発表した。

 同製品は、読まれたら必ず痕跡が残るという量子力学の原理を利用して、盗み見の有無を調べることが可能という。日商エレによれば、実用化が難しいとされてきた同技術をMagiQは暗号鍵に利用し、破られることのない暗号通信技術として世界で始めて実用・量産化に成功したという。

 量子暗号鍵は、「光子」と呼ばれる光の粒に情報をのせる。第三者が途中で盗み見ると、光子の状態が変化してそれを検知することができる。また、1秒間に100回の鍵変更も可能なため、分析されても破られることがないのが特徴。

 日商エレは、Navajoは120kmのメトロネットワークや構内のファイバオプティカルネットワークのセキュリティやSANによる遠隔地間バックアップシステムのVPN構築を可能にするとしている。

 Navajoの価格は、2000〜4000万円としている。

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