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2004/03/03 16:53:00 更新


日本HP、HPTC向け大規模Linuxクラスタシステムを発表

日本HPは、Itanium 2またはXeonを搭載したラックマウントサーバを利用した、HPTC向けの大規模Linuxクラスタシステム「XCクラスタシリーズ」を発表した。

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月2日、ハイパフォーマンス・テクニカル・コンピューティング(HPTC)用途の大規模Linuxクラスタシステム「XCクラスタシリーズ」を発表した。

 XCクラスタシリーズは、「AlphaServer SCシリーズ」の後継として位置付けられる製品。主な対象顧客は、官公庁ならびに大学の研究所、企業の設計および開発部門で、特に数十〜数百CPU単位での演算処理(グリッドコンピューティング、科学技術演算、バイオインフォマティクス、CAE、CFD、計算化学、EDA、CGレンダリングなど)を要する部署になるという。

 ラインアップは、Itanium 2デュアル搭載サーバ「HP Integrity rx2600」をベースとした「HP XC6000クラスタ」と、Xeonデュアル搭載サーバ「HP ProLiant DL360」をベースとした「HP XC3000クラスタ」の2つで、いずれもクラスタ用ソフトウエア「XCシステムソフトウエア」を実装し、システムとしての動作確認をした上で出荷するため、導入後直ちに運用が可能。同社では、XCクラスタの保守サポートも提供する。XC6000クラスタ、XC3000クラスタともに最大256ノード(標準17ノード)まで拡張が可能。また、XCシステムソフトウエアはオープンソースコミュニティの技術、パートナー各社(Cassatt、Platform Computing、Quadrics、Myricom)の技術を取り込んでHPが一つのソフトウェアとしてまとめたもの。OSはLinuxカーネル2.4.xxのRedHat Linuxディストリビューションとの互換性を持っている。

 参考価格は、HP XC3000クラスタが3239万6000円(17ノード/34CPU)、HP XC6000クラスタが9160万5000円(17ノード/34CPU)。

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