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2004/03/04 08:50 更新


SCOのLinuxユーザー訴訟、最初の標的は自動車部品チェーンのAutoZone

SCOが提訴を決めたLinuxユーザー企業の名前が明らかになった。メンフィスに本社を置く自動車部品チェーン、AutoZoneが最初の「犠牲者」だ。(IDG)

 The SCO Groupは3月3日、Linuxを利用することでSCOのUNIX著作権を侵害したとして、メンフィスに本社を置く自動車部品チェーン、AutoZoneを提訴した。

 SCOはこれまでもLinuxユーザーに対して脅しをかけており、IBM、Red Hat、Novellとの間でLinux関連訴訟が係争中である。しかし、3月3日まではLinuxの顧客に対する訴訟は起こしていなかった。

 SCOは2003年3月に、SCOの知的財産をLinuxのソースコードにコントリビュートしたとしてIBMを訴えた。同社はそれ以降、LinuxにはSCOが2000年にAT&Tから取得したUNIXソフトウェアのコードが直接使われていると主張し、Linuxユーザーに対し、サーバのソフトウェアライセンスを1台当たり699ドル支払わなければ訴えると警告してきた。

 AutoZoneに対する訴訟はネバダ州地方裁判所に提出され、差し止め請求権と損害賠償を公判中に決めることを求めている。

 AutoZoneの代表者からのコメントは執筆時点では得られなかった。

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