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2004/03/09 12:51 更新
「Stellent7」リリース、コンテンツ管理サーバで業務効率を上げる
コンテンツ管理サーバソフトを提供する日本ステレントは、「ユニバーサルコンテンツマネジメント」を、3月9日にリリースした新製品「Stellent7 日本語版」のテーマにしている
「紙と電子データが混在していて、データの効率的な利用どころか、何がどこにあるかを把握している人間すらいない。」
こんな状況にある企業もまだ少なくない。一方、あらゆる情報をデジタルデータとして一元的に管理し、自社の業務プロセスの効率化に生かしている企業もある。後者の状況が分かれば、自ずとギャップが見えてくる。ここで注目されるのは、コンテンツ管理ソフトウェアだ。
企業に散在するデータは、表計算やワープロ、電子メール、グラフィック、CAD、フラッシュなど、思いつくだけでも数え切れないほどの種類がある。フォーマットで言えば、XML、HTML、WML、PDF、JPEGなど。これらは、内容に関わらず、ファイル形式ごとに孤立して存在していたり、相互の関連付けが全くされていなかったりすることも多い。
これを一元管理し、インターネット、エクストラネット、イントラネット上のポータルなどに配信して、ユーザーが企業内外の情報を横断的に利用するためのプラットフォームとして、コンテンツ管理サーバが利用される。
コンテンツ管理サーバソフトを提供する日本ステレントは、Webコンテンツ管理、ドキュメント管理、コラボレーション管理、レコード管理、デジタルアセット管理という5つの領域を統合する、「ユニバーサルコンテンツマネジメント」を、3月9日にリリースした新製品「Stellent7 日本語版」のテーマにしている。
これは、独自のデータ変換技術「アウトサイド・イン・テクノロジー」により、文書、Webコンテンツ、リッチメディアなどファイルの種類に関わらず、統合的にデータを変換できることで可能になる。変換可能なファイルは225種類に上る。
同社の事業開発マネジャー、山下進一氏は、「多くの人がレポジトリに投稿したデータを、変換し、配信する技術がStellentの強み」と話す。
同氏に、Stellent7について話を聞いた。
山下進一氏
ITmedia コンテンツ管理サーバ全般および、Stellentを利用した場合のメリットを、ユーザー、管理者、経営者のそれぞれの立場から教えてください。
山下 まず、エンドユーザーは、部門などが独自に持っていた情報を共有できるようになり、いわゆるコラボレーションを図ることができます。これまで、縦割りの組織は縦割りの組織を発生させていましたが、今後は組織横断的な横型のプロジェクトが求められています。
また、管理者が利用した場合、情報管理を統一することができます。各部門に同じような仕事をする担当者がいるといった状況を避けることで、コストを削減できるだけでなく、組織内のデータを一元的に把握した上で管理できるのです。さらに、コンプライアンスにも対応できます。社内の規定や法律などに合わせて情報を管理できるのです。コーポレートガバナンスの強化にもつながります。
経営者の立場では、データを効率的に利用できることで、業務の生産性が上がります。その結果、初期投資を考慮したとしても、長期的に見れば、利益の増大を見込むことができるのです。
日本ステレントは、2002年12月に設立。米Stellentの100%の子会社となっている。
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[怒賀新也,ITmedia]
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