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2004/03/23 20:04 更新


不正侵入検知・防御にSLAを設定、ISSが4月よりマネージドサービスを提供

インターネット セキュリティ システムズは、不正侵入検知/防御アプライアンスを活用したSLA付きの「マネージド プロテクション サービス」を発表した。

 インターネット セキュリティ システムズ(ISS)は3月23日、不正侵入検知/防御アプライアンス「Proventia Gシリーズ」を活用した「マネージド プロテクション サービス」を発表した。

 同社はかねてより、不正侵入検知(IDS)ソフトウェア「RealSecure」などを利用して外部からの侵入の試みを検出し、警告を発するサービス「マネージド セキュリティ サービス」をパートナー企業とともに提供してきた。これは顧客サイトにRealSecureを配置し、同社SOC(Security Operation Center)からリモートで運用、監視を行い、不審な兆候などについて警告するというものだ。

 4月より提供予定のマネージド プロテクション サービスも、提供形態は同様だ。ただ、攻撃の検出だけでなく、防御に力点を置いていることが異なる。当初はインライン型のIDPアプライアンス、Proventia Gシリーズを活用してサービスを展開するが、今後はオールインワン型セキュリティアプライアンス「Proventia Mシリーズ」を用いてのサービス提供も検討している。

 しかもセキュリティサービスの分野では珍しく、SLA(Service Level Agreement)を設定する。一定時間内での分析レポートの提供や緊急事態応答、攻撃の検知、防御や設定変更など、全11項目について水準を定め、それを遵守できなかった場合には料金を一部返金する。

 これらのサービスの進捗状況は、顧客専用のポータルサイトを通じて把握できる仕組みだ。ISSでは他に、各種脆弱性情報をはじめとする脅威・セキュリティ情報を提供するほか、リモートスキャンによる脆弱性評価サービス(3カ月ごと、最大5 IPアドレスまで)もバンドルサービスとして提供する。

 マネージド プロテクション サービスサービス料金は月額30万円からで、初期設定料金は24万円。NTTコミュニケーションズや日本テレコム、伊藤忠テクノサイエンス、NECシステム建設、NECフィールディング、日立電子サービスのパートナー6社を通じてサービスを提供する。

 なおISSは同日、ファイアウォールとIDS、IPSec-VPN、アンチウイルス機能を1台でまとめて提供するセキュリティアプライアンス「Proventia Mシリーズ」の新製品、「Proventia M30」も発表している。50〜250ユーザーまでの中小企業や地方拠点をターゲットにしており、価格は55万円から。4月中旬から販売を開始する予定だ。なおISSでは今年夏をめどに、Mシリーズにコンテンツフィルタリング/アンチスパム機能を追加する計画という。

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