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2004/04/06 08:39 更新


大企業のLinux完全移行には「法外なコスト」

Yankee Groupの調査によると、Linuxの技術的メリットはUNIXやWindows Server 2003と肩を並べることはあっても、それを上回るものではないと考えられているようだ。

 Linuxはパフォーマンス、信頼性、使いやすさ、セキュリティに優れているが、その技術的メリットはUNIXやWindows Server 2003と肩を並べることはあっても、それを上回るものではない――。企業がLinuxについてこんな認識を持っていることが、Yankee Groupが世界で企業のIT管理者と上級幹部1000人を対象に実施した調査で明らかになった。

 「大企業でLinuxの大規模な導入あるいはWindowsからLinuxへの完全な切り替えを行った場合、かかるコストはWindows新バージョンへのアップグレードの3〜4倍、時間も3倍かかる」と、Yankee Groupのアプリケーションインフラ/ソフトプラットフォーム担当上級アナリスト、ローラ・ディディオ氏は指摘する。

 特にエンドユーザー1万人以上を抱える大企業300社では、90%までが、WindowsからLinuxへの移行には法外なコストがかかる上、非常に複雑で時間も取られ、具体的なビジネス上のメリットはもたらさないと指摘したという。

 Linuxが勢力を増しているのは疑いようがないが、あと2年はサーバ分野でWindowsの首位を奪うことはないとYankee Groupは予測。また、Linuxデスクトップも2006年までは、Windowsが占める94%の市場シェアを目に見えて侵食することはないと見ている。

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