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2004/04/06 08:41 更新


EMC、ディスクライブラリ新製品「CLARiiON」発表

米EMCは4月5日、これまで主流だったテープの代わりにコスト効率の高いATAディスクを使ってバックアップ/復旧プロセスの高速化を図った新製品を発表した。

 ストレージ大手の米EMCは4月5日、テープの代わりにディスクを使ってバックアップ/復旧プロセスの高速化を図った新製品「EMC CLARiiON Disk Library」を発表した。

 バックアップ/復旧にはこれまでテープライブラリの利用が一般的だったが、今回の新製品ではコスト効率の高いATAディスクドライブを採用、テープライブラリ製品にも完全対応したとEMCは説明。サービスレベルと情報へのアクセスを劇的に向上させる一方で、管理コストの引き下げが可能になるとしている。

 新製品のうち「EMC CLARiiON DL700」は毎秒425Mバイトのパフォーマンスを提供、利用可能なストレージ容量は最大58Tバイト、圧縮技術を利用すると最大174Tバイト。

 また、「EMC CLARiiON DL300」は毎秒225Mバイトのパフォーマンスで、利用可能なストレージ容量は最大12.5Tバイト、圧縮を利用すると最大37.5Tバイト。

 いずれの製品も通常の環境で使用した場合、テープシステムに比べてバックアップスピードは約30〜60%、復旧スピードは90%の高速化が図れるとしている。

 EMCストレージプラットフォームオペレーション担当執行副社長のデビッド・ドナテリ氏は発表文で次のように述べている。「ディスクベースのバックアップの利点は以前から認識されていながら、顧客の多くはこれまでディスク・トゥ・ディスクのアプローチに移行することができずにいた。EMC CLARiiON Disk Libraryでは現行のバックアップソフトを修正する必要も、特別なプロセスも必要ないため、企業はシンプルで信頼性の高いバックアップ/復旧製品を容易に導入できる。EMCは高速のディスクベースバックアップ復旧システム導入に当たっての障壁を取り除いた」

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