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2004/05/07 08:59 更新


米でフィッシング詐欺横行、損害12億ドル

Gartnerは、個人情報の盗難を目的としたフィッシング詐欺メールを受け取ったことがあると確信しているユーザーは約3000万人、フィッシングと思われる経験をしたユーザーも2700万人に上ると推計している。

 個人情報の盗難を目的としたフィッシング詐欺が横行し、詐欺メールを受け取ったユーザーは米国で5700万人に上ると見られることが、調査会社Gartnerの調べで5月6日明らかになった。

 フィッシング詐欺は、銀行などからの電子メールを装ってユーザーを偽のWebサイトに誘導し、クレジットカード番号などを入力させるもの。Gartnerはネットユーザー5000人を対象に実施した調査をもとに、こうしたメールを受け取ったことがあると確信しているユーザーは約3000万人、フィッシングと思われる経験をしたユーザーも2700万人に上ると推計している。

 詐欺メールを受け取ったユーザーのうち約19%(推定1100万人)が電子メールに記載されたリンクをクリック。自分の金融機関情報や個人情報を送信してしまったとの回答も3%(推定178万人)に上った。

 フィッシングメールが届いた時期は昨年10月以降の6カ月間が76%、それ以前の6カ月間が16%。過去1年でますますはびこるようになったとGartnerは指摘する。

 フィッシングによる個人情報盗難で銀行やクレジットカード会社が昨年中に被った直接的な損失は、昨年約12億ドルに上ったとGartnerは推計している。

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