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2004/05/07 20:17 更新


VAリナックスとNTTデータ、Linux故障解析ツールの共同開発へ

VAリナックスとNTTデータは、Linuxベースのシステムに故障や障害が発生した際の情報収集や解析を支援するLinux故障解析ツールを開発する。

 VA Linux Systems Japan(VAリナックス)は5月7日、NTTデータと共同で、Linuxベースのシステムに故障や障害が発生した際の情報収集や解析を支援する、Linux故障解析ツールを開発することを明らかにした。

 システム障害が発生した際には、迅速な問題の切り分けと原因の特定、対処を行うとともに、関連する記録の分析とそれに基づく本質的な対策が重要になる。この手の作業を支援するツールは、商用UNIXをベースとした環境では、価格を問題にしなければ豊富に用意されているのに対し、Linuxシステムでは充実しているとは言い難かった。

 両社が開発を行うLinux故障解析ツールは、この部分を補うもの。故障や問題発生時に自動的に内部情報をすべて記録するとともに、収集したのダンプ情報の分析・解析を行い、本質的な対策を支援する。カーネルの情報だけでなく、アプリケーションを含む全情報を収集できるため、アプリケーションとミドルウェア、OS、ハードウェアが複雑に絡み合う障害であっても、原因の切り分け/究明が可能という。

 このツールは2004年度中に実用化される予定だ。特に専用ハードウェアは必要とせず、すべての機能がソフトウェアで実現されるという。VAリナックスでは、今回の共同開発によって、より高い信頼性を備えた企業向けLinuxシステムの運用が実現されるとしている。

関連リンク
▼VA Linux Systems Japan
▼NTTデータ

[ITmedia]

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