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2004/05/12 23:15 更新


2003年の国内セキュリティソフト市場は約900億円――IDC Japan調査

IDC Japanは、2003年の国内セキュリティソフトウェア市場は、前年より9.8%成長して約900億円に達したとする調査結果を発表した。

 IDC Japanは5月12日、2003年の国内セキュリティソフトウェア市場は、前年より9.8%成長して約900億円に達したとする調査結果を発表した。

 この調査は、ファイアウォール/VPNや認証、コンテンツ管理といった機能を提供するセキュリティソフトウェア全般について行われたもの。2003年の市場成長率は、他のソフトウェア市場は上回っているものの、IDCの予測を下回った。その理由を同社は、「国内IT投資の抑制が予想以上に影響した」ことに求めている。

 なお、セキュリティソフトウェアの中で最も市場規模が大きいのは「セキュアコンテンツ管理ソフトウェア」の408億円。続いて3Aと称される認証、認可、管理関連ソフトウェアが298億円となっている。一方、ファイアウォール/VPNは79億円、侵入検知/脆弱性評価ソフトウェアは73億円と、比較的小規模な額にとどまった。

 同社の予測によれば、2003年〜2008年にかけての年間平均成長率は12.5%。特に、ウイルスやワーム、スパムによる脅威が低減しないこと、個人情報保護法への対応やアプリケーション統合といった需要があることを踏まえ、セキュアコンテンツ管理ソフトウェアやセキュリティ3Aの分野で堅調な成長が見られると予測している。

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