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2004/05/27 09:02 更新


MS、Windows Server 2003 R2の一端をデモ

米Microsoftは、来年出荷が見込まれるWindows Serverの新版「Windows Server 2003 R2」の一端を披露したが、紹介した技術について詳細をほとんど明らかにしなかった。R2はまだβ段階にも至っていない。(IDG)

 米Microsoftは5月25日、来年出荷が見込まれるWindows Serverの新版「Windows Server 2003 R2」の一端を披露した。

 カリフォルニア州サンディエゴで開催のTechEdでアンディ・リース副社長が基調講演を行い、R2の初期バージョンのデモを実施。R2はまだβ段階にも至っていない。

 デモの内容は以下の通り。

  • ハブ/スポークトポロジーモデルをRDC(remote differential compression)技術と連携させ、ブランチサーバとメインサーバ間のデータ伝送量を減らすことで通信の効率を向上。RDCでは複製に当たり、ファイル全体ではなく変更があった部分のみを伝送することができる。ハブ/スポークモデルはWindows Serverファイル複製サービスのバージョン2の一部。

  • 企業ネットワークを守るためのクライアント調査/隔離技術。ネットワークに接続しているコンピュータが、最新のウイルス対策やパッチといったセキュリティおよび設定上の要件を満たしていることを確認できる

  • 企業の境界を越えてシングルサインオンが可能になる「Active Directory Federation Services」(コードネームTrustBridge)

  • VPNを使わなくても会社のネットワーク上で電子メールなどのサービスにアクセスできる技術「Anywhere Access」。広報によれば、MicrosoftはAnywhere AccessについてVPNの代替ではなく、補完するものと見なしている

     デモは非常に短時間で行われ、Microsoftはここで示した技術について、これ以上の詳細をほとんど明らかにしなかった。

    [IDG Japan]

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