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2004/05/28 09:09 更新


台湾でトロイの木馬作成容疑者逮捕

台湾内政部刑事警察局の発表によると、トロイの木馬プログラム「Peep.exe」を作成した疑いで5月27日、30歳のコンピュータエンジニアが警察に逮捕された。

 台湾内政部刑事警察局(CIB)の発表によると、トロイの木馬プログラム「Peep.exe」を作成した疑いで5月27日、30歳のコンピュータエンジニアが警察に逮捕された。Peep.exeは中国のハッカーが台湾のコンピュータ攻撃に利用していたとされる。

 Peep.exeは中国語のトロイの木馬で、「PeepBrowser.exe」などの別名を持つ。この容疑者がインターネットを使って中国のハッカーにばらまき、ゲームを装って台湾のコンピュータ数千台を攻撃するのに使われたとされる。

 CIBによれば、Peep.exeは少なくとも2種類の主要バージョンが作成されたことが分かっている。最初のバージョンはコンピュータのキー入力を記録、パスワードや銀行口座番号などの情報を、プログラムを仕掛けた人物に送信する。もう一つのバージョンはもっと強力で、コンピュータをリモートから乗っ取ってアプリケーションの実行やファイルのダウンロード、システムのレジストリファイル改竄などが可能になるという。

 CIBのサイトではPeep.exeの既知のバージョンを削除するツールをダウンロード提供している。

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