従業員に支給するデバイスの管理やID管理はセキュリティ上、避けては通れません。しかし多岐にわたる業務をこなす中小企業の情シス担当にとっては手間がかかる厄介な問題です。セキュリティ有識者の知見を基に、中小企業のセキュリティ対策の一元化をQ&A形式で解説します。
近年のハイブリッドワークの普及や、業務で利用するPC・スマートフォンの増加に伴い、中堅・中小企業におけるデバイス管理の難易度は急激に上がっています。総務部門などが情報システム業務を兼任し、表計算ソフトで手作業の管理を続けている現場も少なくありません。
ソフトバンクの早井美結氏(法人統括 AIプラットフォーム開発本部 セキュリティ事業第1統括部 セキュリティサービス企画部 サービス企画1課)は、こうした「台帳と実態の乖離(かいり)」が情報漏えいやサプライチェーン攻撃(取引先を狙った間接的なサイバー攻撃)のリスクに直結すると警鐘を鳴らします。リソースが限られる中、低コストかつ少ない工数でセキュリティを高めるにはどうすればよいのでしょうか。本記事では、その現実解となる「オールインワン」の管理手法について、専門家の視点から分かりやすく解説します。
早井氏の知見を基に、中小企業のセキュリティ対策の一元化をQ&A形式で解説します。
Q. Excelなどの表計算ソフトを使ったデバイス管理には、具体的にどのような危険性があるのでしょうか?
A. 結論から言うと、台帳と実態の乖離による「情報漏えい」と「サプライチェーン攻撃」のリスクが飛躍的に高まるためです。
人手不足によって台帳の更新が追い付かないことで、以下のような深刻な問題が発生しやすくなります。
Q. セキュリティ対策を強化したいですが、複数ツールの導入はコストと管理面でハードルが高いです。解決策はありますか?
A. ソフトバンクが提供する「ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」を活用した一元管理が効果的です。
このサービスは、中堅・中小企業でも導入しやすい「オールインワン&低コスト」を実現しています。
Q. 利用するSaaSが増えすぎてパスワード管理が限界です。安全かつ簡単にログインできる方法はありますか?
A. 世界的に評価の高い「Okta」の認証機能を活用した、シングルサインオン(SSO)機能の導入が最適です。
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメントに搭載されたSSO機能により、利便性とセキュリティを両立できます。
Q. 専任のIT担当者がいないため、新しい管理ツールの導入や運用に不安があります。知識がなくても運用可能でしょうか?
A. 十分に可能です。ビジネス・コンシェル デバイスマネジメントはITの専門知識を持たない総務担当者などでも無理なく運用できるように設計されています。
手作業による管理の負担を軽減するため、以下のようなサポート機能が標準で備わっています。
Q. PCやスマートフォンを紛失した際、端末がインターネットにつながっていなくてもデータを守る仕組みはありますか?
A. 「時限消去」という仕組みを活用することで、オフライン状態でも確実にデータを保護し、情報漏えいを防げます。
通常のリモートロックやデータ消去機能は、インターネット接続がないと命令が届きませんが、本サービスでは「指定した日数ネットワークに接続されなかった場合、指定フォルダのデータを自動的に消去する」という設定が事前に行えます。これにより、悪意ある第三者がオフライン環境でデータを抜き出そうとする手口を物理的に防げます。
中堅・中小企業にとって、手作業による煩雑なデバイス管理やID管理からの脱却は急務です。自社のセキュリティの甘さが、大切な取引先を巻き込む重大なインシデントに発展するリスクも潜んでいます。ソフトバンクの早井氏が推奨するように、まずは、ビジネス・コンシェル デバイスマネジメントを導入し、自社のIT資産を正確に可視化するというスモールスタートを切ることが重要です。低コストかつ少ない工数でセキュリティ基盤を統合し、安全で安心なビジネス環境を構築しましょう。
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