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2005/05/16 00:00 更新

SAPサービスを仮想化、FlexFrameがSAPの価値を高める:
メインフレーマーだからこそSAPソリューションの威力を発揮できる

メインフレームから携帯端末に至るまで、あらゆる規模のハードウェアを持つ富士通──さらに、さまざまなミドルウェア群を活用してシステムに仕立て上げるコンサルティングとシステムインテグレーションサービスも提供する。メインフレームで培った信頼性と堅牢性をオープンシステムにも生かし、SAPソリューションに融合できるのは富士通の大きな優位性だ。

 SAPのアプリケーションを導入しても、ビジネスの状況が変化すればシステムも変化させる必要がある。新しい多様な要求を、いかにシンプルに統合しTCOを削減するか。これを解決する富士通の回答が、SAPのソリューション向けに開発したFlexFrame(フレックスフレーム)だ。


林克実氏

 このFlexFrameは2004年6月、富士通グループがSAP AGとSAPジャパンと、プラットフォーム分野のグローバル協業を強化すると発表した際にmySAP Business Suite用に開発したソリューション。マーケティング本部フィールドプロモーション部の林克実部長は、「これからはSAP NetWeaverがキーワードになる。従来のSAPのアプリケーションにパートナーが持っているソリューションを組み合わせ、価値を増大させる」と新たな目標を示す。

 FlexFrameは、ブレードサーバを中心としたサーバ群をSAPのサービスに対応させ、要求に応じて追加する「Any Service ,Any Server,Anytime」を可能にする。動的に構成できるハードウェアと、新しいミドルウェア層の組み合わせがなせる技だ。これにより、TCOを削減し、ビジネスアプリケーションに新たな価値を与える。

 「自律、仮想、プロビジョニング──このインフラ機能をFlexFrameで提供し、SAPの業務アプリケーションを仮想化できる。必要なときに必要なサービスを割り当て、必要なリソースを利用する。この方法で30%から50%のコスト削減ができる」とFlexFrameの優位性を解説するのは、プラットフォームソリューションセンター テクノロジコンサルティング部のプロジェクト部長で、富士通-SAPコンピテンスセンター長も務める宮崎俊尚氏。

メインフレームの信頼性と堅牢性をSAPに

 これまで富士通はUNIXサーバのPRIMEPOWER環境を中心に、SAPのベンチマークで新記録を打ち立てている。こうした性能面もさることながら、信頼性、堅牢性についてもメインフレーマーの自信が見える。それを実現するプラットフォームが、2005年4月に発表された「PRIMEQUEST」。これは、メインフレームの信頼性と堅牢性を兼ね揃えたIAサーバだ。WindowsとLinuxに対応し、企業内に点在するそれらのサーバ群を1台に統合できる。「「PRIMEQUEST」には、インテル・アーキテクチャのプロセッサが搭載されてはいるが、サーバとしてはメインフレームそのもの。LinuxでもWindowsを載せても、ミッションクリティカルなSAPシステムをこれ1台で動かせる」と宮崎氏は話す。

 サーバの主要部分は二重化され、ハードウェアに障害が発生してもシステムのダウンは最小限度に留める、まさにメインフレームの機能を備えたIAサーバ。SAPのソリューションにこのプラットフォームを利用すれば、メインフレームのミッションクリティカル性能を低コストで実現できる。

 さらに、メインフレーマーだからこそ得意とするソリューションがある。SAP NetWeaverの構成要素の1つであるSAP XI(Exchange Infrastructure)を利用する外部システムとの連携システムだ。ERPの導入時に、既存システムとの連携は重要な要素。

SAP XIで接続する相手には、当然メインフレームもあり、その経験も求められる。

連携させるには、製品だけではなくコンサルティングサービスが必要となる。


宮崎俊尚氏

 「富士通にはアプリケーションサーバとして実績あるInterstage Collaboration Ringがある。この組み合わせでSAPとメインフレームをわずか30分で連携させたこともある。」と宮崎氏。

 メインフレームを置き換えるのではなく、メインフレームを活用するSAPソリューション。ここでも、富士通のメインフレーマーとしての経験と実績が活きてくる。

日本のサーバベンダーで唯一のSAPグローバルパートナーである富士通の役割

 富士通はSAPとGlobal Technology Partners契約を結ぶサーバベンダーで唯一の日本企業だ。そのため、ドイツのSAP AGをはじめ、日本やアジア太平洋地域、米国など数カ所にコンピテンスセンターなどの拠点を置く。これらの拠点には、SAPのアプリケーションと富士通の各種プラットフォームの組み合わせを評価し、検証する専任の技術者が常駐している。

 「今年から来年にかけ、中国を中心としたアジア太平洋地域への展開を試みている。単独ではなかなかうまくいかない面もあるが、SAPと協業することでこの地域に拠点を置く製造業としてきちんとしたソリューションを展開し、

シェアを拡大したい」と抱負を語る宮崎氏。

 海外に進出する日本企業のグローバル展開には、SAPのソリューションを念頭に置くのが顧客の問題解決への近道と考え、その上に日本独自の要求を富士通が取り入れていくという。

ESAを現実のものとする稼動診断サービス

 ドイツのSAP AG内に導入されているサーバのうち、約30%が富士通製。IAサーバは2000台を超えているという。両社は、当然ながら、それらのシステムの運用管理を効率的に行う必要がある。その作業の成果として、SAPのアプリケーションを適切に運用するさまざまな技術が蓄積された。

 その経験を応用したのが、SAPシステムを動かすための資源を的確に把握できる稼動診断サービスだ。既に40社ほど本サービスを実施しているが、その90%がリソースオーバだという。多くの企業が導入時に適切なリソースを算出できず、ピーク時性能で設計してしまうため、無駄が発生している。また、リソースが適切であっても、サーバの負荷分散がうまく行えていないため、スムーズに機能していない例も多いという。

 稼動診断サービスを実施すると、SAPのトランザクションレベルの状況が把握できる。1時間ごとの変異や、グローバル展開している企業なら地域ごとの時差によるピークの変化なども集計でき、それらを平準化すればリソースの削減が可能だ。FlexFrameは、コンピュータリソースを動的に構成できるプラットフォームであるので、FlexFrameを導入する前提として稼動診断サービスを実施すれば、最適なプラットフォーム設計が可能になり、結果的にコスト削減が実現できる。

 ESA(Enterprise Service Architecture)というと概念だけが先行し、現実に顧客がメリットを享受するのはまだまだ難しいが、富士通はSAP AGでの運用管理の実績を、FlexFrameの機能と結びつけることでESAの概念を「現実」のものにしている。稼動診断サービスがあるからこそ、FlexFrameが活きてくるのだ。

[ITmedia]

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