特集:第1回 スタートアップ.NET――基礎から始める.NET:dev .NET(8/8 ページ)
.NETを簡潔に説明できる人はそう多くない。その理由のひとつは、.NETが利用形態によってさまざまな側面を持つからだ。デベロッパーチャンネル「dev .NET」新連載となるこの特集では、これから.NETに取り組みたい読者に向けて解説していく。
サービスとしての.NET「.NET Services」
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.NETは、パッケージ製品だけではない。「サービス」としての.NETもある。これを「.NET Services」と呼ぶ。.NET Servicesの代表的なものが、IMのユーザー認証などで知られている「.NET Passport」と、ユーザーに情報を通知する機能をもつ「.NET Alert」だ。これらは、.NETが提供するパーソナライズという点を重視したサービスである。
.NETの考え方は利用シーンによって異なることを理解しよう
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.NETは、テクノロジーではなくソリューションであることから、どのように捉えるかは、それぞれの立場によって異なる。
アプリケーションの設計者であれば、企業間連携や汎用化されたデータの活用を思い浮かべるだろうし、開発者であれば、XML Webサービスや.NET Frameworkを思い浮かべるだろう。そしてユーザーから見れば、どこからでもデータをやり取りできる利便性の実現を期待するだろう。これらは、どれも正しい.NETの見解である。つまり、「ずばり、これが.NETだ」というものがないために、分かりづらい印象があるのだ。
このように、.NETは、さまざまな見解があるが、開発者から見た場合には、.NET Frameworkが.NETの中心となるのは間違いない。次回は、.NET Frameworkによるアプリケーションの構築について、掘り下げていこう。
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