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第1回:Windows XP SP2で変わるセキュリティ機能(2/4 ページ)

Windows XP SP2がいよいよリリース間近に近づいてきた。PCの使いやすさを向上する多くの機能強化がなされているが、もっとも大きな点はセキュリティ機能だ。SP2をインストールすることによって変化するWindows XPのセキュリティ機能を見ていこう。

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 Windowsファイアウォールはインストール後にデフォルトで有効に設定される上、初期設定状態ではファイル共有やプリンタ共有、リモートレジストリ管理などのポートがふさがれている。特にリモートレジストリ管理がふさがれたことで、一部のネットワーク管理アプリケーションが正常に動作しなくなる可能性がある。

 サーバソフトなど特定のポートでパケット受信を待つソフトウェアは、インストール時にファイアウォールに対して、自プログラムがそのポートをリスニングすることを登録しておかなければならないが、SP2へのアップグレード直後は、この登録が行われていないため利用できないアプリケーションが出てくる可能性がある。また、そうしたソフトウェアを再インストールする場合でも、Windowsファイアウォールへの自動登録に対応していない古いインストーラでは自動登録されず、手動で設定を行わなければならない。ICFではポート単位でリスニングを許可できたが、Windowsファイアウォールではアプリケーションの実行ファイル名(フルパス指定)と共に例外リストに登録されていなければならず、インストーラのアップデートが必要になるためだ。

例外設定
例外タブから例外リストを手動で登録できる。左下の[プログラムの追加]を選択する
例外設定2
この中から例外リストに登録するアプリケーションを選択。左下の[スコープの変更]からスコープの設定も可能
例外設定3
IPアドレスやサブネットで接続要求を受け付けるスコープ設定

 例外リストへの登録はAPIを通じて行われるが、登録が行えるのはコンピュータの管理者のみで、ユーザーに対しては登録を許可するか否かを問うダイアログが表示される。より例外リストの厳密な管理は、ファイアウォールの健全性を維持するには必要なことだが、従来の“緩い”セキュリティ管理になれているユーザーには、やや面倒なものと感じるかも知れない。しかし従来が甘かっただけで、決してWindows XP SP2がことさら厳しいというわけではない。

セキュリティアラート
サーバからの接続要求に対しアラートが出る。ブロックを解除すれば例外リストに加わる仕組みだ

バッファオーバーフローを抑止するAdvanced Virus Protection

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