64ビット版Windowsの延期に「がっかり」とAMD CEO
AMDのルイズCEOは、当面は延期が同社の64ビットプロセッサの売上にマイナスの影響を与えることはないだろうが、延期が長引けば打撃を受ける可能性もあるとしている。(IDG)
米AMDは、Microsoftによる64ビット版Windows延期の決定に失望しているが、この決定が同社の64ビットプロセッサの販売に大きな影響を及ぼすことはないと考えている。同社上級幹部が9月23日、明らかにした。
「当社が延期にがっかりしていることは誰もが知っている」とAMDの会長兼CEO(最高経営責任者)兼社長のヘクター・ルイズ氏は北京でマスコミに向けて語った。
Microsoftは7月、「Windows XP 64-bit Edition for 64-bit Extended Systems」「Windows Server 2003 for 64-bit Extended Systems」のリリースが2005年前半以降になると発表した(7月28日の記事参照)。これらの製品は当初、それぞれ2004年初めと同年後半にリリースが予定されていた。
AMDにとってはがっかりなことだが、当面はこれが同社の64ビットプロセッサの売上にマイナスの影響を与えることはないだろうとルイズ氏は語り、最大で1年まで延期が長引けば打撃を受ける可能性もあると付け加えた。「だがそうなるとは予測していない。来年前半にはリリースされるだろう」
ルイズ氏は、Microsoftが64ビット版Windowsを延期したのは、セキュリティのレベルを向上させるためだとしている。
「Microsoftはこれまでに経験してきたセキュリティ関連の問題が原因で、非常に慎重になっている」(同氏)
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