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Qt/Embeddedのインストール――第1回 フレームバッファでQtアプリ(その3)UNIX USER1月号「デスクトップで動かす・学ぶQt/Embedded」より転載(1/5 ページ)

Qt/Embeddedを使って、Linuxデスクトップマシンで組み込みのGUIプログラミングを体験する本連載。今回はQt/Embeddedのインストールの後、動作確認を行い、デスクトップ上でフレームバッファを使用してプログラムが動かせるまでを解説します。

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 次はQt/Embeddedのインストールです。

環境変数の設定

 先ほどのQt/X11での環境設定を破棄し、表10のように設定します。今回はQt/Embeddedで開発を行うので、ここで設定した環境変数が開発時の設定となります。PATHにQt/X11のbinを追加しているのは、Qt Designerなどのツールを使用するためです。

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コンフィグレーション

 Qt/EmbeddedのconfigureスクリプトのオプションはX11のものと少し違います。オプション「-help」で、使用できるオプションを確認できます。今回は実行例2のようにコンフィグレーションします。

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 この工程は、表8の環境で約8〜9分かかります。Qt/Embeddedでは、デフォルトで例外*とRTTI*が無効化されるようにコンパイラオプション「-fno-exceptions」と「-fno-rtti」*が設定されます。Qt/X11ではRTTIが有効になったままなので、開発時に注意が必要です。

コンパイル

 Qt/EmbeddedのほうはQt/X11のようにすべてをコンパイルする必要はありません。Qt DesignerやQt LinguistもQt/Embeddedで動作はしますが、コンソールで使用しても仕方がないですし、日本語入力もできません。フットプリント削減のために不要な機能を使わないようQt/Embeddedをインストールした場合には、これらの開発用のツールはQt/Embeddedではコンパイルもできなくなります(フットプリント削減については次回説明)。また、クロス環境ではほとんどの場合不要でしょう。

 必要なものをコンパイルするためにmakeターゲットは表11表12のようになります。まずは、ライブラリをコンパイルしましょう。

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 ライブラリのみならば、表8の環境で1時間20分強で済みました。次に、プラグインをコンパイルします。

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 こちらは4分ほどかかりました。Qt/X11でコンパイルしたuicをQt/Embeddedのbinにコピーかシンボリックリンクします。

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 コピーが必要なのは、Qt/Embeddedのサンプルコードなどでuicの絶対パスとしてQt/Embeddedのbinを参照するように扱われているためです。

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