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第2回 テストの計画をまとめる理論的・計画的なWebアプリケーションのテストの実現(2/2 ページ)

前回はテストをどう考えるかについて説明した。今回は、テストプロジェクトの目次となるテスト計画書とテストの種類について紹介していこう。テスト計画を作り、この計画をレビューしていくことがテストプロジェクトのスタートとなる。

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テストの種類

 テストのタスクとテストのスケジュールを決定するには行うテストの内容を決定し、テスト項目の洗い出しを行う必要がある。弊社の場合、各テストに対してテスト概要書を作成し、どんなテストをいつ・どんな環境で行うのかを記載してタスクの洗い出しとスケジュールの算出を行う。プロジェクト初期段階では要件や仕様が明確ではないため、テスト要件の洗い出しまではできない。このため、この概要書で見積もられたタスクとスケジュールをまとめ、テスト計画書に反映させることになる。ではどんなテストを行えばいいだろうか。これを見極めるためにはまずはどんなテストが存在しているかを理解する必要があるだろう。

 表2はテストの種類をまとめたものである。テスト対象のアプリケーションによってはさらに多くのテストを必要とすることもあるだろう。これらのテストのうち、対象となるアプリケーションにはどんなテストが必要かをテスト計画に記述し、テスト概要書にそれらのテストをどのタイミングでどのように実施していくのかを記載してタスクとスケジュールの調整をするのである。テスト概要書を作成しない場合はテスト計画書にこれらの情報をすべて記載することになるだろう。

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 Webアプリケーション開発で、必須となるテストは次のものだろう。もちろんこれ以外のテストも重要であることは言うまでもない。

  • 機能テスト(タスク指向機能テスト)
  • 強制エラーテスト
  • システムレベルテスト
  • 負荷/ボリュームテスト
  • ストレステスト
  • 回帰テスト

 前回説明したように各テストは最低2回実施することを考慮し、これらのテストの実施時期をフェーズやレベルに合わせる(本来はフェーズやレベルから考えるものであるが)と、行うべきテストをまとめたテストセットが決定する。このテストセットというのもテストを考える上で重要な単位となる。テストセットについては別の回で詳しく説明したい。

次回に向けて

 今回はテストプロジェクトの目次となるテスト計画書とテストの種類について紹介した。テスト計画を作り、この計画をレビューしていくことがテストプロジェクトのスタートとなる。次回はプロジェクトのどのタイミングで各テストを実施するのがいいのかについて解説していく。

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