グループウェアはコラボレーションポータルへと向かう(2/2 ページ)
オープンスタンダードはグループウェアにどのような効果をもたらすのか? 日立製作所の船生氏にグループウェアや企業ポータルの市場動向、そして同社の取り組みを聞いた。
Groupmax Collaborationはすでに日立グループ20万人のコラボレーション基盤として適用されている。2004年10月から、まずは同社の情報・通信部門の従業員を中心とした約5万人でスタート、そして2005年3月からは全社稼働を開始するという。
同社のグループウェアGroupmaxは初期バージョンから2005年で10周年を迎えており、Groupmaxのユーザからのフィードバックや、日立自らが利用し培ってきたノウハウを、Groupmax Collaborationに結集したという。
2005年2月からリリースを開始したGroupmax Collaborationでは、GUIの洗練さを追求し、同社の製品設計部門はデザイン専門部門と共同開発し、Webブラウザを介したアプリケーションとは思えぬほどの画面構成とユーザインタフェースを実現している。
図3には代表的な画面を示した。各種コンテンツにアクセスするためのナビゲーションビューに、メール、スケジュール、ToDo、電子会議室、ファイル共有(WebDAV利用)、電子掲示板などの基本機能を配し、初めてのユーザにも習熟しやすい構成になっている。また、オプションとして、IP電話連携やTV会議連携といった機能も実現し、リアルタイムなコラボレーションも実現している。
さらに、ある導入ケースでは、Groupmax Collaboration の導入背景に企業合併があり、システム統合をすることが前提だったと紹介された。
導入ポイントとしては、コミュニティ管理と呼んでいる特長的なチーム管理機能とポータルをミックスした「ワークプレース」がニーズにマッチしたという。さらに図4に示すような新着情報機能で電子メール、電子掲示板の最新のものが件数表示できる機能が、見落しを防止するのに役立つと評判がよく、さらにはポータルによる洗練されたGUIの実装が高い評価を得ることができたという。
Groupmax Collaborationは、日立が提案するコラボレーションポータル製品として位置付けられており、企業、組織におけるフロントシステムとして躍進を続けるとのコメントを聞いた。
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