Novellが小規模事業者向けのLinuxスイート発表、MSのSBSに対抗?
NovellがBrainShareで「Novell Linux Small Business Suite 9」を発表した。サーバからデスクトップに至るまでLinuxソリューションで固めたのが特徴だ。最大100ユーザーまでサポートするという。
3月21日、Novellはソルトレイク・シティーで開催中のBrainShare 2005で、「Novell Linux Small Business Suite 9」を発表した。サーバからデスクトップに至るまでLinuxソリューションで固めたのが特徴。Microsoft Small Business Serverと同様、小規模事業者をターゲットにしており、Novellでは「小規模事業者向けの明確なオルタナティブ(選択肢)」としている。
Novell Linux Small Business Suite 9は、Novell SUSE LINUX Enterprise Server、GroupWise、Novell Linux Desktop、eDirectoryなどで構成され、最大100ユーザーまでサポートするという。この製品によって、大企業ユーザーと同様、小規模事業者もセキュアで信頼性が高いソリューションを享受できるようになるという。
DellやHewlett-Packard、富士通シーメンスコンピューターズなどがサポートを明らかにしている。
Novell Linux Small Business Suite 9は、シングルバイト圏では3月31日から出荷が始まる。価格は5ユーザー版が475ドルから。
なお、Novellはこの日、コラボレーションプラットフォームであるGroupWiseの次期バージョン、「Sequoia」(コードネーム)にSUSE LINUX Enterprise Serverをバンドルすることも明らかにした。こちらの出荷は今年の夏。「Aspen」および「Cedar」(いずれもコードネーム)を2006年秋と2008年春にそれぞれ出荷する計画も発表され、2015年までサポートが継続されるという。
ジャック・メスマン会長は、ジェネラルセッション後のプレスQ&Aセッションで、先ごろ、オープンソースプロジェクト「Hula」に寄贈されたNetMailのサポートも2010年まで継続することを約束した。
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