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データを制するSEがシステムを制す現場から見るSEの「地力」(2/3 ページ)

企業を支えるデータを正確に把握すれば構築するシステムの質は自ずと高くなる。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

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計画レベルでの把握

 次は、計画レベルだ。まず計画の期間をどう捉えるかであるが、弊社では、年間計画くらいが妥当だと考えている。企業によっては、3年くらいの中期計画になることもあるだろうが、現在のようなビジネス環境の変化が激しい時代においては、3年は長すぎるかもしれない。

 計画レベルのデータとしては、次のようなものが含まれる。年間のマーケティング・メディア計画(どのような時期にどのような媒体にどんな広告を出すか)、販促計画(どのようなキャンペーンをいつやるか)、製品選定計画(どんな製品を新たに販売し、どの既存品を販売中止にするか)、需要予測(どのくらいの受注の伸びが期待されるか)、在庫計画(各製品群の在庫水準や回転率をどの程度にするか)、製品購入計画(どこからどのように製品を調達するか)、資金調達計画(資金をどのように調達し、管理するか)、リソース(要員)計画(いつどんな人材を採用するか)などである。

実ビジネスレベル

 そして、その次は、報告・管理・分析レベルではなく、業務処理レベルを考えるほうが理解し易いだろう。業務処理レベルのデータは比較的捉えやすいからである。すべての業務処理データを例示することは難しいので、主要プロセスであるサプライチェーンプロセスに必要なデータを把握するために書き出していこう。

 まず、選定する部品(製品)があり、仕入れるサプライヤーとそのサプライヤーへの発注と入荷、そして在庫のデータが真っ先にでてくる。それを販売するお客様(顧客)とお客様からの受注があり、お客様への出荷がある。カタログに掲載して販売するから、カタログデータと各部品の技術データ(部品仕様など)が必要である。

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