特集
システム化を図るSEのスーパーテクニック:現場から見るSEの「地力」(3/4 ページ)
今回は、データ体系図を有効活用してアプリケーションアーキテクチャを考えよう。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)
カタログ通販会社として
加えて、カタログ通販の会社として、最重要であるカタログ製作を支援するシステムを導入し、また、製品の技術情報を管理するシステムも導入した。その結果、ビジネス開始時点でのアプリケーションは、図2のような比較的狭い範囲にとどまっている。
では、これ以外の領域はどうしていたのかという疑問が湧くだろう。当然、業務を行っていなかったわけではない。紙、鉛筆(ペン)、電卓や、少しPCを使える人ならば、スプレッドシート(Excelなど)やデータベースソフト(Accessなど)を用いて、業務を行っていた。
このように、必ずしも仰々しいアプリケーションソフトウェアを導入しなくても、ビジネス上の目的は十分果たせることも多いのである。ここから得られる教訓は、ユーザーが望むことすべてを必ずしも「システム化」する必要はないということであり、アプリケーションに必要なシステム機能を定義していく際に必ず思い出してほしい重要な事柄である。
その後、ビジネスの成長に伴い、データ量も増え、また、業務プロセスの変更も発生してきた。その度にマッピングに戻り、システム化すべき領域を再検討し、次々とアプリケーションを追加してきた結果が図3である。
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