Yahoo!もカード情報と店舗を遮断へ
「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークションストア」の店舗と、購入客のクレジットカード番号情報を遮断する仕組みを導入する。
ヤフーは8月30日、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークションストア」の店舗と、購入客のクレジットカード番号情報を遮断する仕組みを導入すると発表した。店舗からの情報流出を防ぐのがねらいだ。
両サイトとも、店舗が得た顧客情報の管理は店舗側にあるが、ヤフーは運営者としてカード情報保護を強化し、購入者、店舗とも安心してサイトを利用できるようにする。店舗の顧客情報が流出した楽天とディー・エヌ・エーも同様の措置を発表している。
9月から、カード会社と独自契約している店舗向けに、カード会社への認証だけを代行する新サービス「決済情報処理サービス(電文中継型)」を導入する。店舗側はカード番号に接触する必要がない上、独自にカード会社に認証する手間が省ける。既にカード会社と契約済みの店舗でも、契約内容や条件を変更することなく利用できる。
ヤフーは昨年7月から、店舗がカード会社と契約しなくてもカード決済を利用できる「クレジットカード決済サービス(代表加盟店型)」サービスを提供してきた。両サービスとも購入客のカード番号を店舗が参照することはできない。
Yahoo!ショッピングでは、カード会社と独自契約している店舗はカード情報を閲覧できるようになっているため、両サービスの利用を促していく。Yahoo!オークションストアでは、一部店舗が自社サイトで行っている独自カード決済を今後禁止し、両サービスに移行してもらう方針だ。
Yahoo!ショッピングでは、店舗が使う管理用ツールへのログイン認証も強化するほか、顧客情報を含む注文情報のダウンロード期間制限も実施する。両措置ともYahoo!オークションストアでは実施済み。店舗に対し講習会を実施するなど、セキュリティ意識も高めてもらう。
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