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Hack!Hack!Hack! Giga LANDISKをDebian化(2/4 ページ)

個人でNASを導入するユーザーが増えてきた。しかし、パワーユーザーはNASとしてではなく、安価で小型のLinuxマシンとしてとらえているようだ。本特集ではGiga LANDISKをDebian化してみよう。

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改造準備〜分解とバックアップ〜

 さて、早速分解……と行きたいところですが、まずはGiga LANDISKのOSを通常の手順に従ってセットアップしてください。ここで、ネットワークの設定やホスト名は入れ替えたシステムが引き継ぐことになるため、ネットワークの設定で固定IPアドレスとしておくのがよいでしょう。設定を行った後は、電源をオフにし、コンセントを抜いてください。

 ここからが分解となります。まず、本体背面にねじが2カ所ありますので、これを外します。


本体反面写真。赤丸はねじの場所

 ねじを外した後、トップ&ボトムカバーを外します。フロント側のつなぎ目のあたりを軽く押さえて後ろにスライドさせてください。


本体上部&下部写真。トップパネルを後ろにスライドさせる

 次に、サイドパネルを取りはずします。フロントパネルを支点にして後ろを開くようにして取りはずします。サイドパネルを外すと、HDDの固定ねじが確認できますので、これを取りはずします。なお、これをすべて一度に外すとHDDが落下するため注意が必要です。HDDを取り外したところで分解は完了です。


HDDを固定しているねじは4個所

  HDDが取り外せたところで、このHDDに組み込まれているファームウェアをバックアップしておきましょう。ファームウェアのバックアップは、Linuxの入ったPCに今取り外したばかりのHDDを接続して作業します。なお、以下ではUSBの変換アダプタを用いて接続した場合(/dev/sda)の記述になりますが、こちらは接続した環境によって適時読み替えてください。

 まずパーティションテーブルをsfdiskコマンドでバックアップします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 バックアップされた内容を確認します。最後のパーティションのサイズだけはモデルによって違いますが、そのほかは同じはずです。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 このうち、1(/dev/sda1)、2(/dev/sda2)、5(/dev/sda5)番パーティションをddコマンドで丸ごとコピーします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

  3番パーティション(/dev/sda3)はswap、4番パーティション(/dev/sda4)は5番および6番パーティションを格納するための領域です。どちらもバックアップする必要がないのでここではバックアップしていません。また、6番パーティション(/dev/sda6)はファイル共有のデータ領域ですが、初期状態で下記ディレクトリしか無いため、こちらもバックアップは行いません。

lost+found/

share/

share/disk/

spool/

spool/samba


 なお、何らかの理由でバックアップから復元する必要が生じた場合は以下の手順で復元してください。

 まず取得しておいたパーティションテーブルをリストアします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 1、2、5番パーティションをddコマンドで丸ごと復元します。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 6番パーティションを下記コマンドでフォーマットします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 フォーマット後、下記コマンドでHDDの6番パーティションを/media/usbdisk3/にマウントします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 下記コマンドで、データパーティションのディレクトリを作成します。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 下記コマンドで HDDの6番パーティションをアンマウントします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 以上でHDDの内容は作業前にほぼ戻りました。念のため、Giga LANDISKのWeb管理画面から設定の初期化を行ってください。

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