ロズワットEVP、Oracle Fusion ArchitectureとFusion Middlewareの詳細を明らかに:Oracle OpenWorld 2005 San Francisco Report(1/2 ページ)
Oracle OpenWorld 2005の3日目はサーバテクノロジー・デーとなった。ロズワットEVPは、Oracle Fusion Architectureと、その実装となるFusion Middlewareについて詳細に説明している。
米国時間の9月21日、3日目を迎えた「Oracle OpenWorld 2005 San Francisco」では、「Oracle Fusion Architecture」(OFA)と、その実装となる「Fusion Middleware」に関してより詳細な情報が語られた。
午前の基調講演に登場したのは、Oracleでサーバテクノロジーを担当するエグゼクティブバイスプレジデント、チャック・ロズワット氏。彼はOFAをより詳細に紹介した。
アーキテクチャーに関しては、細かな修正だが、積み上げられたソフトウェアスタックの左右に開発と運用管理の要素が追加されている。「Standard Development Framework」(標準の開発フレームワーク)と「Security, Management & Monitoring」(セキュリティ、管理、および監視)がそれで、開発と運用管理という両面からアーキテクチャーを支えることが明示された。
さらに、各層に対応する標準規格も具体的に紹介された。WebサービスやSOA(サービス指向アーキテクチャー)に関するものが大半で、OASISなどの標準化団体で策定された仕様が多いが、以下のようなJavaコミュニティーで策定された標準も含まれている。
- JSR168: Portlet Specification
- JSR170: Content Repository for Java technology API
- JSR227: A Standard Data Binding & Data Access Facility for J2EE
「JSR」というのは、Java Specification Requestの略で、仕様案には連番が付けられる。いずれも最新の仕様といっていいもので、Java標準を積極的にサポートしていく姿勢がうかがえる。
アーキテクチャーの中核はOAS 10g R3
ロズワット氏はOFAと実際のOracle製品とのマッピングも明示している。
それによると、OFAの各層の大半はOralce Application Server 10gに組み込まれていることが明らかになっている。実際には、「Business Intelligence」「Activity Monitoring」「Unified Portal」の3つの要素と、開発環境、管理ツール/セキュリティの部分のみが別になっているという構造だ。
Fusion Middlewareの中核製品として、新たに発表された「Oracle Application Server 10g Release 3」は、OracleのSOA戦略を担う製品でもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.