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CPMを支えるITインフラ特集:データ経営でビジネスを制す(2/3 ページ)

前回まではコーポレート・パフォーマンス・マネジメント(CPM)の意義と実践事例を解説してきた。今回は、CPMソリューションを支えるITインフラについて解説する。

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CPM実現のためのITアーキテクチャ

 中長期的に耐え得るITインフラを実現するためには、どのような観点でITアーキテクチャを検討すべきか、その要点ついて解説したい。

 近年「SOA」(サービス指向アーキテクチャ)と呼ばれるITアーキテクチャに関する概念に注目が集まっているが、SOAの要点は「ビジネスアーキテクチャとITアーキテクチャの統合」にあると私は考える。

 ビジネスアーキテクチャとは、企業の事業戦略および業務戦略を実現するための活動を定義した企業の「設計図」と捉えることができる。中期五カ年計画といったレベルから、日常のライン業務のプロセスまでを含まれることになろう。

 「アーキテクチャを統合する」試みとは、ITアーキテクチャを策定する、あるいは個々のアプリケーションを設計する際に、ビジネスアーキテクチャとITアーキテクチャの間にギャップが生じないようなシームレスな設計手法を導入するという設計アプローチを導入することを意味する。

 このような手法の導入効果としては、業務とITとのギャップを回避することによる業務の質的向上、およびITの投資効率の向上が挙げられる。業務プロセスの変更など、ビジネスの設計図が変更になった場合に、迅速な対応を可能にする効果も期待できる。

 CPMの一連の活動を企業の「ビジネスアーキテクチャ」の一部として捉えた場合、CPMのITアーキテクチャの検討の際にSOAの導入アプローチを参考にすることは有効な手段と私は考えている。

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