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中堅企業がITでもうけるためには?:「次世代」の中堅企業はITで利益を出す(3/3 ページ)
最終回はオンラインムックのタイトルでもある、「次世代」の中堅企業がITで利益を出すための仕組みをひもといていく。
中堅企業がITでもうけるためには?
以上のように、ERPの導入実態を基に、戦略系ITソリューション導入において必要な経営者の意識改革、システムベンダーの助力について述べてきた。何もこれは、ERP導入についてのみに当てはまることではない。
一方、ERPさえ導入すればITでもうけることができるというわけでもない。ITでもうける仕組みというのは、まさに、第4回で指摘したERP、SCM、CRMを統合することによって、「計画→調達→生産→販売→物流→保守/品質向上」という一連のプロセスを実現してこそ整うものである。
まず、ERPにより基幹業務に関するデータを一元的に、リアルタイムに管理、共有できるようにする。次のステップとして、SCMやCRMによってそれらのデータを利用して、サプライチェーン上で最適な供給計画を立てれば、顧客満足度の向上につながるような営業、サポート体制実現へと持っていくことが可能だ。
本特集後半では、この十年来、進まない中堅企業への戦略系IT導入を進めるということを命題にしてきた。中堅企業の中には、旧態依然としたシステムを使い続けるリスク、新ソリューション導入によるメリットに気づいていないユーザー企業がまだまだ多い。
いま一度、自社のシステムの「健康状態」を見直し、今回取り上げたERP、SCM、CRMといった戦略系ITソリューション導入を検討し、「ITで利益を出す」ということを経営課題に据えてもらいたい。
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