Web 2.0を視野に入れたEclipseベースのAjax開発ツールが登場
GenuitecがEclipseプラットフォームをベースに構築したJ2EE IDEの新バージョン、「MyEclipse Enterprise Workbench 4.1」を出荷し、Ajaxによる開発を支援していく。(IDG)
オープンソースのツールプラットフォームであるEclipseに慣れ親しんだデベロッパーらは、GenuitecのAjax(Asynchronous JavaScript plus XML)開発支援機能にアクセスできるようになる。
Genuitecは12月、Eclipseプラットフォームをベースに構築したJ2EE IDEの新バージョン、「MyEclipse Enterprise Workbench 4.1」を出荷し、Ajaxによる開発を支援していく。また、JavaScriptの編集およびデバッギングも特徴となっている。
Ajaxのサポートは、Web 2.0の開発機能を提供する第一歩としてGenuitecによって計画されているもの。Web 2.0は、Webを静的なWebサイトの集まりからアプリケーションのプラットフォームへと移行させる業界の取り組みだ。
「Ajaxツールは、Web 2.0への第一歩。将来、Ajaxアプリケーションを開発するために、AjaxフレームワークにRAD(Rapid Application Development)ツールをさらに統合していく」と話すのは、Genuitecで製品開発を担当するウェイン・パーロット副社長。彼は、AjaxがWebブラウザをリッチなインターネットアプリケーションを配信するためのプラットフォームとして利用できるようにすると指摘する。
バージョン4.1の目玉はほかにもある。拡張されたUML機能もそのひとつで、シーケンスダイアグラムが改善される。また、「Spring」や「Hibernate」といったオープンソースのJavaフレームワークも統合される。これにより、デベロッパーらはこうしたフレームワークを行ったり来たりできる。
MyEclipse Enterprise Workbench 4.1は、最新のUML 2.0ではなく、1.3をサポートする。Genuitecによれば、2.0がデベロッパーではなく、ツールベンダーを対象としたものだからだという。
またGenuitecによれば、JavaServer PagesとJavaServer Facesのビジュアルデザインツールが、WYSIWYG環境を提供し、Webページの迅速開発をさらに加速するという。
MyEclipse 4.1はまた、 ストアドプロシージャやトリガーを伴うOracleデータベース開発をサポートする。
MyEclipse 4.1のプロフェッショナルエディションの年間使用料は、49.95ドル。
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