特集
2004/04/30 22:00 更新
dev Java
特集:第1回 いまから始めるEclipse−Windows、Linux対応機能ガイド (1/11)
さまざまなメディアやコミュニティで取り上げられ、オープンソースのJavaアプリケーション統合開発環境(IDE)、デファクトとして確固たる地位を築いたEclipse。この特集では、主な機能解説を始め使いこなすためのポイントを解説していこう。
現在、「Eclipse」(http://www.eclipse.org/)がJava開発者向けの統合開発環境(以下、IDE)として幅広く使われていることは、想像に難くない。読者の中にもEclipseの名を聞いたことがあり、それ以上に日ごろから開発に利用しているという人もいるはずだ。しかし、Eclipseを単にエディタ+JDKの代替品として使い、その多機能さゆえに開発に役立つ便利な機能を見逃してはいないだろうか。あるいは、Eclipseをまだ使ったことが無く、その恩恵を享受していない読者がいるかもしれない。
この特集では、Eclipseの誕生経緯を冒頭に触れ、具体的な設定から導入方法、開発支援機能などについて解説していく。また、Eclipseの大きな特徴であるプラグインプラットフォームとしての一面についても解説し、プラグイン導入の手順や、具体的にどのような機能が拡張可能かが理解できるよう構成した。具体的なインストールから基本操作、プラグインによる機能追加までひと通りを追うことで、Eclipseを活用するためのステップになるはずだ。
なお、記事執筆にあたり使用したプラットフォーム(OS)は、Windows XP Professional、およびRed Hat Linux 9である。コマンドプロンプト、あるいはシェルでの作業の様子は、この環境で得られた出力を掲載している。
EclipseはIBM主導のプロジェクトとして誕生した
Eclipseは、IBMが次期開発環境製品の基盤を形成するものとして、1999年4月に4000万ドルもの投資をして開始されたプロジェクトだ。その後、2001年11月にオープンソースコミュニティにソースコードが寄付され、以降の開発は「Eclipseプロジェクト」によって続けられている。Eclipseプロジェクトには、BorlandやRed Hatを始めとした多くの企業が名を連ねる。さらに、Eclipseプロジェクトは、「The Eclipse Project」、「The Eclipse Tools Project」、「The Eclipse Technology Project」、「The Eclipse Web Tools Platform Project」といったサブプロジェクトと分類されている。ここでは各サブプロジェクトの詳細な説明は割愛するが、興味のある人は公式サイト内のprojectsコンテンツを参照にしてほしい。
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[萩原 充,ITmedia]
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