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社内LANなくしてIT化の道は始まらない:ゼロから始める中小企業IT化への道(3/3 ページ)
IT化への道はサーバとLANの両方を導入することから始まる。前回説明したサーバ導入の説明に続き、ほぼ同時に行われる必要のあるネットワークの構築について解説しよう。
それは無線LANである。無線LANは近年、中小企業で導入気運が非常に高まってきている。当社で行った「2005年版 中堅・中小企業のITソリューションの実態と展望」調査(調査対象:全国の中堅・中小企業約7000社対象、有効回収票524件 調査分析期間:2005年1月〜3月)によると、サーバを導入している中堅・中小企業の40.1%が無線LANを導入していた。導入を検討しているユーザーも約30%を占めている(図3)。
セキュリティに不安は残るが、魅力あふれる無線LAN
無線LANは名前のとおり、無線を使って情報の伝達を行うものだ。LANケーブルを必要としないため、オフィスのレイアウト変更に伴うケーブルの引き直しの必要性もなく、社内での移動中もネットワークにアクセスできる。もちろん、クラサバ型の構成を取ることも可能なので、サーバと同時に導入することもできる。
何かとメリットの多い無線LANだが、無線でデータをやり取りすることになるためセキュリティ面には少々不安が残る。無線LANを導入するならば、セキュリティ機能の設定を必ず行っておきたいところだ。
LANを構築するにもいろいろなタイプがあることが分かったと思う。繰り返しになるが、自社の規模に合ったLANを導入するようにしよう。サーバの導入とLANの構築が終われば、中小企業のIT化への道は大きく開かれる。
次回は実際にサーバやLANを導入するに当たって、どのような基準で購入先を選ぶべきかを当社の調査データを基に解説する。
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