検索
特集

ネタ投入のタイミングもシステムが指示、RFIDで勝ち残る回転寿司企業業種は違えど、ヒントを得られる(1/3 ページ)

ロボットで酢飯を握るのはもはや当然。仕入れや客の回転率を極限まで効率化し、利益を出す。あきんどスシローはさらなる効率化を目指し、RFIDタグを利用した単品管理を実施している。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 回転寿司業界の競争は熾烈を極める。ロボットで酢飯を握るのはもはや当然。仕入れや客の回転率を極限まで効率化し、利益を出さねばならない。「あきんど」「スシロー」を関東・近畿に展開しているあきんどスシローでは、効率化の手段として1皿ごとの単品管理を追求してきた。同社は、RFIDタグ(無線ICタグ)により、大幅に廃棄率を下げることに成功している。

画像認識による単品管理は失敗に終わる

 スーパーやコンビニで買い物をすれば、商品のバーコードをレジで読み取るし、ファミリーレストランでは客の注文を専用端末に入力していく。売り手の側では、こうしたデータをPOSですべて把握し、商品の仕入れなどに役立てている。このような商品の管理は今では常識だ。

 ところが、回転寿司の店では、お客が何皿食べたかということしか分からない。大まかな人気商品の傾向は分かっても、時間帯、天気等による傾向や変化を正確に読み取ることができない。材料の残量だけで判断すると誤差が多すぎる。そうなると、適切な仕入れができないし、客が食べずに廃棄される割合も増える。低価格、少ない利幅でしのぎを削る回転寿司業界において、廃棄率の高さは致命的だ。単品管理による正確なデータ分析は、回転寿司チェーンにとって悲願なのである。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る