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身の丈に合ったERP導入が中堅・中小企業の経営を強化する強い中堅企業のIT化シナリオ(2/3 ページ)

多くの日本版SOX法の施行などがERP導入の契機になると騒ぎ立てているが、中堅・中小企業の多くはそれを「売り手側のカラ騒ぎ」と見ているのが本音だ。3つのポイントを挙げ、ERP導入を成功させるための方法を考える。

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パッケージの性格を見極める

 統合基幹業務システムとしてのERPの本来の役割が、「社内の経営資源を有効活用し、一元管理して経営に役立てること」であることは、いまさら確認するまでもない。ここでのユーザーの悩みどころは、昨今SMB向けERPパッケージが豊富にそろってきた中で、製品選定に絶対的な基準がないことである。

 調査によると、ERP導入企業のパッケージ選定基準としては、1つ目に「自社の業務内容・プロセスとの適合性(28.7%)」、2つ目に「カスタマイズや拡張の容易性(27.8%)」であった。

 オフコンやメインフレーム時代の名残があるのだろう。やはり、ここでもシステムを業務に合わせる考え方が根強い。そうなると、なおさらERPの選定は重要になってくる。短期、低価格導入を実現するためにも、それぞれのERPが持つ特徴を把握した上で、最小限のカスタマイズで導入が完了するよう心掛けなければならない。

 ERPの基本モジュールとしては「財務/会計」「人事給与」「販売管理」「生産管理」が挙げられる。そのすべてに実績を持ち、総合力を売りにしているパッケージもあれば、「財務・会計」などに注力し、専門性を売りにしているパッケージもある。最近では、国産か外資ベンダーかという選択基準も広く意識されてきている。いずれにしても、価格や先入観だけでなく、「身の丈あったERP」を吟味して選定していただきたい。

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