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身の丈に合ったERP導入が中堅・中小企業の経営を強化する強い中堅企業のIT化シナリオ(3/3 ページ)

多くの日本版SOX法の施行などがERP導入の契機になると騒ぎ立てているが、中堅・中小企業の多くはそれを「売り手側のカラ騒ぎ」と見ているのが本音だ。3つのポイントを挙げ、ERP導入を成功させるための方法を考える。

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ベンダー選定

 既述の2つのポイントを踏まえた上で、次に考えることは、システム構築を委託するベンダーやシステムインテグレーターの選定である。

 先の調査における、ERP導入企業のベンダー選定基準は何かという項目で、「サービス、サポート対応力(45.2%)」を重視するという結果が出たことは当然といえる。ただし、SMB向けERPパッケージが増えてきた今、「現在・過去の付き合い(36.5%)」という理由でベンダーを選定するのは考え直すべきだ。

 数多くの売り手が存在するということは、買い手が優位な立場にあるということだ。買い手であるSMBユーザーは、さまざまなベンダーやシステムインテグレーターを探ることで、自社のニーズを確実にキャッチしてもらうことができるはずである。少なくとも3つ以上の製品の提案を受けてから選定に移りたい。


図表.SMBのERP導入に対するアティテュード

 「内部統制強化・コンプライアンスのためにERPを導入しよう」といった流行の記事やセミナー、キャッチコピーを最近よく見かける。

 しかし、多くのSMBはそういった動きを他人事としてとらえている。現実感に乏しく、「売り手側のカラ騒ぎ」と見ているのが本音だ。特にこれからERPを導入しようと考える場合には、できるだけ現実を踏まえ、自社の導入目的を明らかにした上で、上記3点のポイントを基に身の丈あったERP選定を実践していただきたい。

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