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Oracleでサービスレベルを管理しよう運用管理ツールで何ができるのか(4/5 ページ)

Oracle Enterprise Manager 10gでは、サービスレベル管理機能を用いてシステムの運用管理を行うことで、サービスのレスポンスタイムや提供時間など、利用者に対するサービスレベルの維持/向上が可能となる。ここでは、このサービスレベル管理の実際を紹介し、どのようにシステムの運用管理を行うのかを見てみよう。

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ボトルネックに対して対策する

 パフォーマンス低下を起こしているWebアプリケーションのURLとボトルネックが分かったら、詳細を確認して対策を行う。画面3から目的のURLをクリックすればそのURLの処理の詳細情報ページが開く。ここでは処理の内訳が円グラフで詳細に確認できる。例えばデータベースの処理に時間がかかっている場合、グラフのデータベース部分をクリックすると、データベースで実行されているSQLが処理時間の遅い順にソートして表示される。このうち、最も処理時間が遅いSQL文をクリックすれば、問題となっているSQL文の詳細が表示される。

 SQLの詳細画面では、SQLの処理において、特に何に時間がかかっているかを分析できる(画面4)。ここで「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」をクリックすることで、SQLのチューニング・アドバイザが実行される(画面5)。チューニング・アドバイザを実行すると、推奨されるチューニングの内容が表示される。ここで「実装」ボタンをクリックすると、チューニングの内容が反映される。


画面4 処理時間からSQLを分析する

画面5 チューニングアドバイザにより推奨チューニングが表示される

 チューニング・アドバイザでは、チューニングを行う前の実行計画とチューニング後の実行計画が比較できる。ここでは、その違いがチューニング内容だけでなく処理時間などの情報でも分かる(画面6)


画面6 実行計画の比較でチューニング前と後の実行計画を確認

 こうしてチューニングを行うことで、ボトルネックになっている処理を高速化し、レスポンスの低下を解消できる。

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