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Oracleでサービスレベルを管理しよう運用管理ツールで何ができるのか(5/5 ページ)

Oracle Enterprise Manager 10gでは、サービスレベル管理機能を用いてシステムの運用管理を行うことで、サービスのレスポンスタイムや提供時間など、利用者に対するサービスレベルの維持/向上が可能となる。ここでは、このサービスレベル管理の実際を紹介し、どのようにシステムの運用管理を行うのかを見てみよう。

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サービスレベル監視で運用管理の省力化を実現

 ここまで、データベースの処理に問題があった場合の対処例を紹介したが、Webアプリケーションのレスポンス低下の場合、データベースの問題以外にもアプリケーションサーバやJ2EE、Webサーバなどさまざまな部分に障害が発生する場合もある。EM 10gでは、処理時間の内訳を確認できるので、障害場所の特定がすばやく可能である。また、EM 10gではOracle DatabaseやOracle Apprication Serverなどのオラクル製品だけでなく、BEA WebLogic ServerIBM WebSphere Apprication Serverなどの管理も可能なので、これらの製品を利用したシステムにおいてもこれまで説明したような処理状況の分析が可能だ。

 また、処理のボトルネックがWebサーバの処理能力にあるような場合、Webサーバを追加することでボトルネックの解消を行うようなケースがある。このような場合、EM 10gでは、プロビジョニング機能を利用してすでにあるサーバの雛形からOSや必要なアプリケーションを新規サーバにインストールし、基本設定までを行うことが可能だ。

 EM 10gのサービスレベル管理機能を利用すれば、Webアプリケーションのように複数のプログラムを組み合わせたシステム上で障害が発生した場合、その原因をすばやく突き止め、対処できるようになる。従来のサーバ単位での監視でなく、サービスレベルで監視を行うことの最大のメリットが、これである。

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