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SEの道は仕様書に始まり仕様書に終わる顧客満足度ナンバーワンSEの条件〜新人編(2/3 ページ)

最近のシステム構築では仕様書をきちんと記述しないで、いきなりツールを使ってプログラムを作成することも多いようだ。否定する気はないが、駆け出しのころはしっかり自分の手で仕様書を書いた方がいい。

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設計(デザイン)レビューを行うこと

 仕様書を作成したら(設計が完了したら)、必ず上司や先輩、あるいはスーパーバイザーと設計(デザイン)レビューを行うとよい。設計レビューは、仕様書に基づいて、自分の設計(ロジック)を説明し、間違いがないかどうか、ほかにもっと良いロジックがないかどうかなどを、仕様書を最初から最後まで追うことで確認していく作業である。

 ここでは、仕様書を作成した際に考えた順に説明すればよい。つまり、最初にインプットとアウトプットを説明して、漏れや間違いがないことを確認した上で、処理ロジックを初期処理から順に説明していく。特に、ループや分岐の処理は、細かく説明し、抜けや間違いがないかを確認しよう。

 設計レビューは、単に仕様書を提出して赤入れしてもらうよりはるかに力が付く。人に説明することは自分自身が十分に理解していないと不可能である。説明しようとロジックを見直す中で、自分の誤りや見落としに気付いたり、より良いロジックを思い付いたりすることもある。現在のシステム構築は、納期や工数が昔よりもますます厳しくなってきているため、すべての仕様書の設計レビューはできないかもしれない。だが、せめて最初のころは、ぜひとも上司に頼み込んででも実施するといい。

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