蓄積されたデータの有効活用に必要な機能とは?:進化する!データベーステクノロジー(2/4 ページ)
2006年2月、マイクロソフトの最新データベース「Microsoft SQL Server 2005」の出荷が開始された。約5年ぶりのバージョンアップとなる新製品では、安定性に定評のあった「SQL Server 2000」の機能をベースに、ダウンタイムを最小にするデータ管理機能など、可用性が大きく改善。また、管理ツールが統合され、ビジネスインテリジェンスのための機能が追加されるなど、洗練された要素機能が集約されている。
レポートツールとデータ分析機能を統合
Reporting Servicesも同じくSQL Server 2000に単体で含まれていたコンポーネント。SQL Serverに蓄積されたデータ、あるいは外部ソースから取得したデータを基にして、帳票や分析レポートを作成できるデザイナツール、設定したスケジュールによってレポートを配信するレポートサーバ機能が搭載されている。
ビジネスインテリジェンスなどの用途に欠かせないAnalysis Servicesは、SQL ServerデータベースからOLAPキューブを作成、管理するデータ分析のためのコンポーネントだ。マイニングツール、自動パッケージ化などの機能も提供される。
別ファイルからの読み込み、または別ファイルへの書き出しなどを行うデータ変換機能を提供するのがIntegration Services。これは、SQL Server 2000ではDTS(Data Transformation Services)と呼ばれていたコンポーネントである。さまざまなタスク処理をスケジュールに基づいて条件分岐する機能、パッケージ化およびパッケージ展開を行うツールを提供する。
これらのコンポーネントを利用すれば、蓄積されたデータをもとにさまざまな分析を行ったり、レポート作成のための集計作業などが簡単に実行できる。
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