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蓄積されたデータの有効活用に必要な機能とは?進化する!データベーステクノロジー(4/4 ページ)

 2006年2月、マイクロソフトの最新データベース「Microsoft SQL Server 2005」の出荷が開始された。約5年ぶりのバージョンアップとなる新製品では、安定性に定評のあった「SQL Server 2000」の機能をベースに、ダウンタイムを最小にするデータ管理機能など、可用性が大きく改善。また、管理ツールが統合され、ビジネスインテリジェンスのための機能が追加されるなど、洗練された要素機能が集約されている。

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セキュリティとクラスタを強化

 ビジネスインテリジェンスを実現する機能と並び、SQL Server 2005の新機能の目玉になるのは、やはりリレーショナルデータベースの部分である。SQL Server 2005では信頼性、可用性を向上させるために、ハードウェア障害による停止、あるいはデータベースの障害時に対応するフェイルオーバークラスタを大幅に強化した。もう1つ、フェイルオーバーと同様の機能を持つデータベースミラーリングは、データベースのみを対象として冗長化するもの。ダウンタイムを最小化する高速フェイルオーバーが実現できる。ミラーリングの設定は、管理ツールのデータベースのプロパティから簡単に設定できる。

 クラスタやミラーリングによる可用性の向上に加え、データベースのデータを消失しないためのデータベーススナップショットも新機能として追加されている。データベーススナップショットは、データベースの動作に制限をかけずに、操作ミスによるデータの消失を復元できる。

 さらに、SQL Server 2005で注力された部分が、セキュリティ機能である。従来は、SQL Serverの機能だけではパスワードにポリシー、有効期限を設定できなかったが、SQL Server 2005はこれら機能を新しく追加。また、データの暗号化機能には、対称暗号化、非対称暗号化を用いて暗号化/復号が行える。

豊富なエディションを用意し、あらゆるユーザーに適応

 SQL Serverでは、システム規模に合わせ、「Enter prise Edition」「Standard Edition」「Workgroup Edition」などのエディションを用意。また、評価や開発を目的とした「Developer Edition」、小規模システムや組み込み用として無償配布する「Express Edition」も提供されている。なお、2006年4月には、製品リリース後に報告された不具合を修正した「SQL Server 2005 Service Pack 1」が提供されている。

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