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第4回:ディザスタ対策最後のポイント――人的/体制的な問題はありませんか?備えは万全? サーバの災害対策(3/3 ページ)

ディザスタ対策で最後に残る問題点は人的/体制的なものだ。いくらしっかりした対策ができるようにしても、それを運用する人間に間違いがあったらすべての対策は無意味になる。ここでは、どのような点をチェックすべきかを考えよう。

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Check Point 13:データセンターなら大丈夫?

 コンピューティングリソースをアウトソーシングすることが多くなっている現在、災害時対策もデータセンターに任せっきりにしていないだろうか。

 外部をうまく利用することは危険分散の意味でもメリットは大きい。例えば、日本以外にコンピューティングリソースを置くことによって、日本での大規模災害からシステムを守ることができるからだ。その半面、システムに目が届きにくくなるため、システムの危機管理がおろそかになることもある。データセンターとの契約を見て、どの範囲までをカバーしているのかを再度確認しておこう。

 アウトソーシングはコスト削減面でのメリットが多々ある。しかし、アウトソーシング先が果たして信頼に値するかどうか、運用管理や情報保護面で問題がないかを十分に見極める必要がある。危機管理の意識が低い業者は論外だが、そのデータセンターが何らかの災害にみまわれた場合の対応なども確認しておこう。データセンターによっては日本国内と海外の2拠点間でデータのレプリケーションやバックアップを行うところもあるので、ミッションクリティカルなデータの保護には、こういったサービスを利用するのもよい。

 データベースなどの重要なデータを預けたからといっても油断は禁物である。通常の運用系システムがダメージを受けた際、その復旧は容易だろうか。データベース自体は無事だったが、運用や業務システムが再構築できないためにデータが利用できないようでは何の意味もない。

このコンテンツはサーバセレクト2005年10月号に掲載されたものを再編集したものです。


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