三菱重工業はこのほど、同社社員の私有PCがWinnyのウイルスに感染し、関西電力の原発情報がWinnyネットワーク上に流出したと発表した。原子炉や核物質防護に関する情報は含まれていなかったとしている。
三菱重工関連会社からWinny経由で原発情報が流出するのは、昨年に続き2度目。
流出したのは、原子力2次系配管の情報で、三菱重工と関電の打ち合わせ議事録や検査・点検関係の記録フォームなどが含まれていた。8月16日から8月22日にかけ、同社高砂製作所の社員の私有PCから流出した。
三菱重工は昨年の流出事故以来、再発防止策を講じてきたが、防止策の実施状況や有効性を再チェックし、対策を検討するとしている。
関連記事
- 再び関西電力からWinnyで情報流出、保安院が情報管理の徹底を指導
関西電力は、同社社員の個人所有PCがウイルスに感染し、業務情報がWinny上に流出したことを明らかにした。 - Winny経由でまた情報流出、今度は九州電力の火力発電所情報
九州電力社員の個人パソコンがウイルスに感染し、火力発電所に関する技術資料や出張手続きに関する書類がWinnyネットワークに流出していた。 - Winnyで原発情報また流出
技術者の個人PCがWinnyのウイルスに感染。原発の検査情報が流出した。 - Winnyで保安院の原発情報流出 職員の私物PCが感染か
原子力発電所の検査報告書などが、「Winny」で流出したことが分かった。原発情報のWinnyを通じた流出が判明したのは、先月に続き2度目。 - 「仁義なきキンタマ」が原発情報流出
原発情報を外部に流出させたのは“キンタマウイルス”だった。PCのデータをWinnyにばらまく同ウイルスに、三菱電機子会社社員のPCが感染し、外付けHDD内の原発情報が流出した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.