ニュース
NEC、フランス気象庁に大規模スーパーコンピュータを納入
NECは、フランス気象庁から、最大性能28TFLOPSとなるベクトル型スーパーコンピュータ「SX−8」シリーズを受注したことを明らかにした。
日本電気(NEC)は9月20日、フランス気象庁から、最大性能28TFLOPSとなるベクトル型スーパーコンピュータ「SX−8」シリーズを受注した。NECが構築するスーパーコンピュータシステムにおいて欧州最大規模。
第1フェーズとして本年末までにSX−8シリーズ32ノードをフランス気象庁本部に納し、第2フェーズとして今後3年以内にシステムの増設を行い、現行システムに比べて最大20倍以上高速なシステムを納入する予定。
今回の新システムの導入により、従来は10キロメートルだった予報の空間分解能が、フランス全域で水平方向で2.5キロメートルまで縮小されるなど、さらに正確で詳細な気象モデルを利用可能となる。
「今回フランス気象庁に導入されるスーパーコンピュータのシステムは、欧州に設置されているスーパーコンピュータの中でもトップ10に入る規模。先進的な非静力学モデルを2.5キロメートルという細かな分解能で適用可能なため、雷雨や霧などの影響の大きい天気予報がより正確に行うことができる」とフランス気象庁副庁官のアライン・ラティエ氏は述べている。
関連記事
- 海洋研究開発機構が国内最大級のItanium 2システムを稼働
日本SGIは、海洋研究開発機構にItanium 2プロセッサ9000番台を1280CPU搭載する超並列サーバを納入、稼働を開始したことを発表した。国内のItanium 2 プロセッサ9000番台導入事例では最大規模。 - IBM、Cell搭載の「ペタFLOP」スーパーコンピュータ構築へ
- 合言葉は「みんスパ」――東工大のTSUBAMEが飛翔
- 日本原子力研究所が2048CPU構成のLinuxスパコンを導入――スパコンの現状を探る
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.