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ベールを脱いだWindows Server "Longhorn"その3――可用性を実現するダウンタイム軽減機能Windows Server 徹底活用(2/3 ページ)

Windows Server "Longhorn"は、稼働時間と生産性を最大限に高めるために、可用性を向上させる機能改良が図られた。可用性を高める新機能は、サーバの状態を積極的に監視し、ダウンタイムの可能性を減らす応答性の高いシステムを実現する。

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データ信頼性が向上した新しいNTFS

 Windows Serverのファイルシステム「NTFS」(NT File System)は、Longhornで大きくバージョンアップが図られている。特筆すべきは、自己回復NTFSとトランザクションNTFSという新機能だ。これらの機能は、ディスクに保存したデータの信頼性を大きく向上させている。

 自己回復NTFSは、ファイルシステムが自律的にディスク上の不一致を修復する新しい機能である。Windows Server 2003までのNTFSは、ディスク上のNTFSボリュームが破損した場合、chkdsk.exeユーティリティを使用して修復することになるが、コマンドラインベースの操作は不慣れなサーバ管理者にとって容易なものではない。その点、自己回復NTFSでは、24時間365日の連続稼働のシステムであっても、サービスを停止することなく問題点を検出し、それを修復する。

 また、以前のNTFSでは、ブート中などにデータの不一致が原因でマウント要求に失敗することがあったが、最新のNTFSはそれを防止することが可能。ブートセクタが判読できれば、NTFSボリュームが識別されなくてもボリュームが回復される。

 トランザクションNTFSは、トランザクションの完全な原子性、一貫性、分離性、持続性を維持するための機能である。あるデータ処理が行われるとき、そのデータ処理に関連するすべてのファイル操作やレジストリ操作が1つのトランザクションとしてグループにまとめられ、すべて成功するか、すべて失敗するかのいずれかになる。つまり、トランザクションの実行中にシステム障害が発生したとしても、データが中途半端に書き込まれた状態にはならない。


新しく追加されたtransactionコマンド

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