このスペックなら勝てる? Zuneが挑むiPodの独占市場(4/4 ページ)
何カ月もうわさの的となっていた、Zuneデバイスの最初の製品に関する詳細が正式に発表された。最初のZuneデバイスはかなりシンプルな携帯音楽プレーヤーとなり、デバイス間での楽曲の無線転送などユニークな機能も提供する。
FMラジオの搭載
iPodとは異なり、Zuneは一部のWindows Mediaデバイスと同様に、FMラジオを内蔵する。このFMラジオはRDBS(Radio Broadcast Data System)プロトコルに対応するもので、放送局はこのプロトコルにより、自局のコールサインや放送している曲名といった情報を流すことができる。
コンテンツの無償交換は行われない
Zuneの詳細が発表される前に流れていたうわさの1つに、MicrosoftはiTunes Storeで購入された、Zuneで再生できないコンテンツや、Windows Mediaストアで購入された、Zuneで再生できない可能性があるコンテンツについて、Zune用への無償交換を行うというものがあった(再生できないのは形式の非互換のためではなく、DRM技術による制限のため)。このうわさは誤りだ。Microsoftは無料で視聴できる楽曲やビデオ、写真を幾つか収録してZuneデバイスを販売するが、無償交換用のダウンロード配信は一切行わない。
10種類のアクセサリ
MicrosoftはZune用に10種類のアクセサリを提供する。PCドック、有線/無線リモコン、Zuneで曲を再生してカーステレオで聴くためのラジオトランスミッタなどだ(このトランスミッタはAutoSeek機能により、空いているラジオ周波数を自動的に検知できる)。こうした周辺機器の一部は、特定のユーザー層向けのパックにバンドルされる。例えば、Car Packには充電器とラジオトランスミッタが含まれる。
iPodと同じように、Zuneは独自仕様のコネクタを備え、Microsoftはアドオンを開発する権利をライセンスする。サードパーティエコシステムの発展がiPodの普及拡大に一役買っており、Microsoftはそうしたサードパーティサポートの促進を目指し、これまでにAltec Lansing、Belkin、Harman Kardon and JBL、Klipsch、Logitechなどの企業を、Zune周辺機器を開発するパートナーとして獲得している。
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