iPod対抗「Zune」の詳細が明らかに――Microsoft、スペックを公開
AppleのiPodに対抗するMicrosoft「Zune」の詳細がついに公開された。容量は30Gバイト、米国での発売は年末になる見通しだ。同時にiTunes Store対抗の音楽ストア「Zune Marketplace」を立ち上げる。
Microsoftが9月14日、デジタルメディアプレーヤー「Zune」のスペックを公開した。容量は30Gバイト、本体の色は黒、白、茶色の3色。
音楽、写真、ビデオの保管、再生が可能。Wi-Fi機能を持ち、3インチのカラー液晶と、FMラジオチューナーを内蔵している。米国での発売はクリスマスシーズンになる見通し。
ワイヤレス接続により、Zune同士での楽曲や写真の共有が可能だが、相手から受け取った曲は3日間で3回までしか再生できない。その曲が気に入った場合は、改めて自分で購入することになる。
Microsoftが同時に立ち上げる「Zune Marketplace」から、楽曲を購入、ダウンロードすることができる。また月額一定料金を支払い、無制限にZune Marketplaceからのダウンロードが可能になる「Zune Pass」もある。
iPodユーザーの取り込みも狙っている。
iTunesのライブラリから楽曲、ビデオのファイルを自動的にインポートすることが可能で、取り扱うことができるファイル形式はオーディオがWMAに加え、MP3、AAC、ビデオはWMV、MPEG-4、H.264、そして写真用にJPEGもサポートする。中でもAACとH.264はiTunesとiPodの主力フォーマットで、これまでWindows Media Playerや対応携帯デバイスではサポートされていなかった。
付属アクセサリも同時公開された。車内でも充電、再生が楽しめる「Zune Car Pack」(「AutoSeek」付きFMチューナー、充電器)、テレビやスピーカーに接続可能な「Zune Home A/V Pack」(ACアダプタ、A/V出力ケーブル、Zuneドック、シンクケーブル、ワイヤレスリモコン)、旅行中でも使える「Zune Travel Pack」(バッグ、保護ケース付きイヤフォン、リモコン、シンクケーブル、ACアダプタ)の3種類。
iPod用の周辺機器ベンダーであるAltec Lansing、Belkin、Digital Lifestyle Outfitters (DLO)、Griffin Technology、Harman Kardon、JBL、Logitech(日本ではロジクール)、TargusなどがZune対応を予定している。
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